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信成、復活のSP3位!故障の左足で連続ジャンプ…フィギュア

スポーツ報知 10月28日(日)8時3分配信

 ◆フィギュアスケートGPシリーズ第2戦 スケートカナダ(26日、カナダ・ウィンザー) 男子ショートプログラム(SP)で、左膝故障から復帰した織田信成(25)=関大大学院=が大技の4回転―3回転トーループを決め、82・14点で3位発進した。ハビエル・フェルナンデス(スペイン)が85・87点で首位に立ち、世界選手権王者のパトリック・チャン(カナダ)が82・52点で2位。無良崇人(21)=中京大=は62・10点で9位となった。

 冒頭の4回転―3回転トーループの高さに観客がどよめいた。約10か月ぶりの復帰戦で、優勝した9月末のネーベルホルン杯では転倒した4回転。故障した左足のつま先で踏み切るジャンプを決め、織田は「集中していた。落ち着いて滑れた」と完全復活をアピールした。

 4回転の成功で「高揚感を覚えた」と興奮し過ぎて、次の3回転半ではふらついたが、壮大な曲調を表現した伸びやかなステップとスピンは初めて最高評価のレベル4をそろえた。プログラムの完成度は「まだ75点くらい」としながらも、世界王者のチャンを上回る技術点を獲得した。

 昨年5月に判明した左膝腱(けん)の部分断裂は競技人生初の大けがで、昨季は11月のフランス杯を最後に休養。医師からは手術しても回復の見込みがないと言われたが、大阪・高槻市の自宅から月に何度も上京し、酸素カプセルや赤外線治療など「できる限りのこと」を試みた。

 休養中はライバルの演技をテレビで見て焦りも覚えたが、コーチを務める母の憲子さんは「我慢、我慢」と繰り返した。2月末に氷上練習を再開し、6月には4回転を跳べるまで復活。「膝の痛みはほとんど感じない。調子はすごくいい」と万全に近い状態で開幕を迎えた。

 2歳になった長男・信太朗くんの存在も励みになり、「『パパ、大好き』が一番大好きな言葉」と笑う。SP首位のフェルナンデスとは3・73点の小差。「かっこいいオヤジの姿を見せたい」と話すイクメンスケーターは、2位だった昨季の中国杯以来となるGP表彰台と、その先のソチ五輪での“天下統一”を目指して突き進む。

最終更新:10月28日(日)11時38分

スポーツ報知

 

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