今回でクドリャフカの順番編が完結。奉太郎は十文字の正体を突き止めることはできたのでしょうか…?奉太郎が色々しっかりしてびっくりさせられました。また今回は持たざるもの達の嘆きが特に印象に残りました。才能って、一体何なんでしょうね…。今回は感想を書くのがいつも以上に楽しかったです…!解決編は色々なドラマがありますね。
放送部で十文字のことを話すえる。氷菓のことももさり気なく宣伝。どうにか無事に出番を終えますが、える自身は何か引っかかっているようで…。
放送を聞いていた入須。入須も放送を聞いているようですが、えるに頼み方を教えたことを後悔しているようで…。やっぱりえるは入須とは違うタイプのようです。放送を見守る里志。何か悟り、暗そうな表情をしている里志が切ない…!
こうして古典部対十文字という対立図ができあがります。古典部の部室に野次馬が集まり、氷菓も売れていきます。次々と氷菓が売れていき奉太郎も興奮!これで氷菓もだいぶなくなってきました。野次馬の中には今まで出てきたサブキャラも結構いて、後で観ると面白いです。そして十文字も…。
皆がイライラしだした頃、鳴り出す里志のスマホが鳴り出します――。そして皆の目がスマホに向いている隙に十文字は校了原稿を燃やし、目的を遂行されてしまいます…。そして氷菓に十文字のカードが残されていました。古典部は十文字を捕まえることができず…。悲しむえると摩耶花、そして目を合わせる里志と奉太郎…。一体どういうことなのでしょうか…?
カンヤ祭はこうして終わりに。古典部は敗れてしまったことに…。
それからえるは入須から氷菓が売り上げを受け取ります。そして入須は放送を聞いていて引っかかったことを指摘します――
「お前にはああいうのは向かない」
入須はえるの頼み方は、甘えているように見える、えるに画策は向かないと指摘。それ以上にふりが本心になることを心配していたようです。入須、いつになく必死。奉太郎視点では見れない貴重なシーンです。
えるもそのことをわかっているようで、同意。
「もうこりごりです」
こうしてえるのカンヤ祭もおしまいに。えるはやっぱりこのままでいて欲しいですー。
閉会式へ向かう文化祭。谷との決着はつかずじまいということに。里志は谷の期待という言葉にどこか苛立ちを感じているようでした…。
「自分に自信がある時は、
期待なんて言葉を出しちゃいけない…!
期待っていうのは諦めから出る言葉なんだよ
そうせざるをえない
どうしょうもなさがないと空々しいよ…」
そんな里志を心配する摩耶花。どうやら里志は自分に対して苛立ち、落ち込んでいるようでした。今回の里志はこれまで以上に影かかっていて、なんだか心配になりました…。
そして期待について語りだす里志。それは古典部で十文字事件が起こる前に遡り。里志はたまたま奉太郎と田名辺が話しているのを盗み聞きしてしまいます――
「単刀直入にいきましょう
あなたが十文字ですね、田名辺先輩」
なんと十文字の犯人は田名辺…!奉太郎は古典部で十文字事件が起こる前に犯人を突き止めていたようです。奉太郎、鋭いです…。
十文字の犯行には暗号が隠されており、クドリャフカの順番というタイトルがその鍵になっていました。Kが何故抜けたのか、それはKのイニシャルがつく陸山に何かを訴えたかったから、奉太郎はそう推理します――
陸山からクドリャフカの順番は失われた…
そして田名辺は「夕べには骸に」の背景担当だったようです。安心院鐸玻の名前も3人の名前からとられたもの…。そして陸山と親しく漫画が描けると知っている人物、それは田名辺だけ。そう奉太郎は田名辺を追い詰めていきます…。ここの演出がまた凄かったです。
奉太郎の推理に驚く里志。この推理を聞いて里志は奉太郎に敵わないと認めてしまったようです…。
「まったく、期待以上だよ
奉太郎…」
最初はとぼけていた田名辺ですが、奉太郎の推理から逃げ切ることはできず。田名辺も奉太郎の推理に感心。田名辺は陸山に口で言えなかったから、犯行に及んだと明かします。
そして奉太郎は十文字の正体を黙っておいて欲しければ、氷菓30部を総務委員会に買って欲しいと要求。奉太郎しっかりしてる…。理由に関しては十文字事件で古典部が有名になればできると一押し。商売に向いているのではないでしょうか。ですが奉太郎も脅迫になってしまうのではないかと冷や汗…。奉太郎にとってもこれは勝負だったようです。
ですがこの奉太郎の提案に、田名辺も利害関係が一致していると承諾。田名辺もこういうミステリー話が好きな様子。そして奉太郎は十文字事件を収束に協力すると約束を。
「お祭りです
最後は派手にいきましょう」
里志のスマホに電話をしたのも田名辺。スマホに皆の注意を逸らした隙に実行。里志も協力者でした。に、してもそこで使った氷菓を田名辺にも売るとは〜。奉太郎ちゃっかりしています。
そうして真相を明かした里志。期待とは里志が奉太郎に抱いているものでした…。里志の悩みを察する摩耶花。空元気で笑う里志が切ない…。摩耶花はそういう里志の一面も含めて好きなのかなと思ったり。
里志は奉太郎に勝ちたかったのかたずねる摩耶花。それに対し里志は取り繕い、いつものように答えます…。
「ふくちゃんは
折木に勝ちたかったの?」
「勝ちたかったけど、見上げているだけじゃね
まあ、こればっかりは
摩耶花にも分かんないだろうね」
「データベースは結論を出せないんだ」
敗北を認め、落ち込む里志…。平気そうに振る舞う里志ですが、摩耶花も里志が落ち込んでいることに気づいていて、里志を気遣います…。やっぱり里志の理解者は摩耶花。
閉会の挨拶をする生徒会長の陸山。陸山は十文字事件のことを「変な事件」と言いますが、田名辺に「おつかれ!」と呟いたりと、なんだか意味深…!今回最後まで観てから、また観返すと…?田名辺の総務委員長の仕事を労っての一言だと考えるのが妥当な気がしますが、まったく気づいていなかったようにも見えますし、気づいている気も…。陸山曲者すぎる〜。
摩耶花と河内。河内はコスプレ解除していました。必死に「夕べには骸に」を読ませようとする摩耶花。ですが河内は読もうとせず、マジックペンを取り出しらくがきを始めます――。
そして真意を語る河内。河内は初めての作品制作で「夕べには骸に」を書いた安城の才能に恐れを抱き、全部読まず部屋に本を封印してしまったようです。摩耶花の読めば分かる、という言葉を河内も理解していましたが、どうしても友人の才能を認め、受け入れることができず…。結局全て誤魔化して去っていってしまいます…。後ろ向きで真意を語る河内の姿が切なかったです…。
そして河内が去った後らくがきを見てみると、それはボディトークのキャラで…。河内がボディトークの作者だったようです。
それで文化祭・自室でのことを思い出す摩耶花。
「名作は名作として生まれてくるんです」
ボディトークを「夕べには骸に」に劣ると思ってしまった自分を思い出し、涙を流します…。なんというブーメラン…。そういうものだと分かってはいても、残酷な事実です…。
そうして氷菓は残り4部に!喜ぶ面々。ですがその最中、奉太郎はあることを思い出し、複雑な気持ちに…。
「期待…期待ね
恐喝して押し売りしたなんて
千反田にはいえんな…」
ここでまた回想。里志が聞かなかった部分、奉太郎と田名辺の話の続き。田名辺が何故犯行に及んだのか、その真の理由が明らかに。
それは田名辺が陸山に
「クドリャフカの順番」または新作を
描いて欲しかったからでした――
「夕べには骸に」を見事に描き上げた陸山ですが、あれからペンを握ることはなく…。田名辺は才能がありながら描こうとしない陸山に、苛立ち、嫉妬していました――
「あいつがその気さえなれば、
夕べには骸にを超える話に
だってなるはずなんだ…!」
『あれが遊び…』
田名辺のその気持ちは、河内と同じで…。この気持ちは、何かに熱心に取り組んだことがあるなら、一度は思ったことがあるのでは。自分もpixiv巡回していると、そういう気持ちに…。
「夕べには骸に」の執筆は陸山にとっては一度限りの遊びでしかありませんでした…。夕べには骸にを読んだ奉太郎もその事実には驚き。確かにとっても勿体無いですね…。
「ムネに聞くのが怖かった…
メッセージに気づかないなんて、信じたくなかった…
絶望的な差からは期待が生まれる
僕はずっと期待していた」
陸山がやる気なら作品制作にまた協力するつもりでいたと、落胆しつつ語る田名辺…。福山さん→森川さんという配役がまた意味深な気がしました…。思いを語る福山さんの演技もお見事でした。
そして奉太郎はその田名辺の話から、暗号の真の意味を導き出します――
「陸山
お前はクドリャフカの順番を読んだのか」
こうして奉太郎は暗号を完全に解いたものの、肝心の陸山は原作を読まず、暗号も解かれず、不発に終わってしまいます。その事実に落胆する田名辺…
「メッセージは伝わらなかったよ…」
本当に絶望していて見ているこっちまで落ち込みます…。と、これが事件の真相でした。ここまでで終わると切ない終わり方ですが、閉会式の様子を思い出してみるとまた違った見方ができそうです。陸山も陸山でどうするべきか少しは悩んでいたと思いたい…。
「夕べには骸に」はその後、奉太郎の元に戻ってきます。
氷菓の残り4部は全員それぞれ購入、
そうして氷菓完売!!
コミケでそう叫んだ人がいそうだな…とか思ったり。でも200部を人気サークルとかでないのに、3日間でここまで…。よくここまで売り切ったと思います!
文化祭が終わったことで、打ち上げがしたいと提案するえる。里志もえるをけしかけて、ニヤニヤ。里志、ささやかな仕返しでしょうか。そうしてみんなで打ち上げに行こう!というところで、原作3巻「クドリャフカの順番」終了〜。6話(1日×2)と長めの話になりました。でも打ち上げの様子も是非アニメで見たかった…!!
今回は里志→奉太郎・河内→安城・田名辺→陸山と、才能に嫉妬し絶望するキャラの描写が細かく描かれていて、見入ってしまいました。才能という一言で片付けるのはあれですが、才能ってどうしたら得られるんでしょうね…。クドリャフカの順番編は連続してみると面白そうなので、また観返してみたいと思いますー。
次回は「連峰は晴れているか」今回でカンヤ祭、無事終了〜。原作3巻の「クドリャフカの順番」が終了し、次回以降は原作4巻の短編消化していくことになるのですが、どうやら単行本未収録の話のようで…。検索しても分からず、どういう話なのか気になります。そして話もそろそろ冬の話に…!今からとても楽しみです〜。里志がここまできているとなると、あの話では一体どうなってしまうのやら…。
ではまた次回に!
氷菓は後で見返すと色々と忘れてた事や気づく事があって面白いです。
自分もpixiv巡回してるとorz・・・って気持ちになります。
17話で私が何より感心したのは、摩耶花の涙が、ボディートークの落書きに落ちるワンカットでした。
まるで、ボディートークの猫が、泣き笑いしているようで。
原作では、摩耶花が泣いたとも書いていませんし(思わせぶりですが)、ましてや涙がどこに落ちたかなんて全く書いていませんが……。
1秒にも満たないシーンですが、河内先輩の隠された心情を、見事に映像化していて、慄然としました。
こういうシーンを、さりげなく入れてくるので、京都アニメーションは凄まじいと思います。
コメントありがとうございます!
氷菓は本当に観返すと、1回観た時とは違う部分が見えて面白いですよね。カンヤ祭はキャラ多かったので、見ごたえがありました!
pixivは本当巡回すると凄い絵が多くて凹みますよね…。皆同じ気持ちで頑張っているはずだと思って、どうにか持ち直しています!
ではでは〜。
コメントありがとうございます!
摩耶花と河内の会話は切なかったですよね…。演出も色々な意味が感じられて、観るたび、色々なことを考えてしまいます。京アニは本当凄いですね!
ではでは〜。