マハトマ・鑑真
恥ずかしい話ですが、私は子どもの頃、鑑真とガンジーがごっちゃになっていました。インド独立運動のリーダーが鑑真で、奈良時代に中国からやってきたお坊さんがガンジーだと思っていました。単に語感が似ているというだけで、時代も国も全然違うわけですが…。
先日、奈良の唐招提寺に行ったのですが、「もしも今も勘違いしたままだったらどうなるのかな?」とずっと考えていました。例えば、唐招提寺の中で「これがインドの建物なんやなあ」「糸車は置いてないのかな」「さすが非暴力不服従やなあ」とか一貫して言い続けてたらどうなるんだろう。やはり近くの人が「あの…それガンジーですよ。あなた勘違いしてますよ」と訂正してくれるのだろうか。
ちょっと実際にやってみたくなりましたが、さすがに鑑真和上に失礼だと思ってできませんでした。唐招提寺はすぐ近くにある薬師寺よりものどかで控えめな感じのお寺で、なんだか落ち着いた気持ちになりました。
ちなみに、大阪と上海を結ぶフェリーがあるのですが、その名も「新鑑真号」。以前は「鑑真号」という名前でしたが、新しくなったらしい。どちらにせよ3回くらい沈没して失明したあげくにようやく到着しそうな名前ですよね。船の名前としてはどうなんだろう。
全然関係ない話ですが、飛行機ファン向けの雑誌などを発行している「イカロス出版」も、ちょっとどうなんだろうと思います。飛べたのはいいけど、最後は蝋が溶けて墜落するじゃないですか…。勇気は大事だと思いますが…。
そういえば、鑑真和上も「勇気一つを友にして」日本にやってきたわけですよね。薬師寺の東塔はもうすぐ修復作業に入るので見られなくなるらしく、この週末がラストチャンスかも。興味のある人は薬師寺・唐招提寺に出かけてみてはいかがでしょうか。蝋が溶けるような暑さですが…。
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