俎上に上がった韓露「不平等契約」
韓国の初めての宇宙発射体である羅老号(KSLV-1) 3次発射が無期限延期され、羅老号開発のために韓国とロシアが締結した技術協力契約が再び俎上に上がっている。
羅老号発射が1段ロケットと発射台連結部位の異常で無期限延期になったが、韓国はロシア側との契約上、原因糾明や解決方案摸索に制約を受けているからだ。
専門家たちは羅老号発射成功の可否と関係なく、真の宇宙発射体技術自立国になるためには、1段ロケットの液体エンジンなど、核心技術から確保しなければと口をそろえる。
26日、韓国航空宇宙研究院などによれば、韓国は羅老号3次発射延期の直接的契機になった1段ロケットと発射台連結の部分の異常現象を糾明することに主導的に参加できない。
朴ジョンジュ航宇研発射体推進機関室長は、「ロシアが作る1段部品は非公開が原則なので、材質、大きさ、破損程度を確認できなかった」と話した。 すなわち羅老号異常糾明と改善・補完措置、今後の発射日まで、私たちはロシアの処分を待つだけという話だ。
これは2004年10月も締結された「羅老号開発のための韓露技術協力」の条項のためだ。韓国は2002年、羅老号開発着手当時、1段ロケット技術を確保するのが急務と判断して、米国、日本など発射体先進国を相手に技術移転の意思を打診した。
だが、大多数の国家が自国の核心技術保護のために、韓国との協力を拒否した。ひたすら経済不況にさまよったロシアだけが提案を受け入れた。
しかし、ロシアもまた1段ロケット、特に液体エンジン技術の移転を拒否した。当初国内で一緒に組み立てることにした1段ロケットは、韓国が完成品を購入する形式に契約が変わった。
ロシアが液体エンジンなど1段ロケット製作から組み立て、点検、保守に至るまで、韓国の接近を徹底的に遮断する方式で契約が成り立ったのだ。
鄭ソンジョン通信衛星宇宙産業研究会顧問は、「宇宙発射体の場合、技術移転を禁止する。それだけ自らの能力で開発するのを妨げないだけの独自技術力確保に拍車を加えなければならない」と話した。
韓国速報 12/10/27