2012年10月25日

GPT名古屋in新宿 準優勝デッキについて

皆さん、こんにちは。wing-tailです。

今回は先週末に新宿で行われたグランプリトライアル(GPT)で良い成績を残した記念に、当日使用したデッキを軽く紹介してみようと思います。
GPTとは該当のグランプリでの3不戦勝(3bye)が優勝者に与えられる大会で、PTQに次いで大きなmtgの競技イベント。自分は3byeにあまり興味がなかったのですが、やはりTop8決勝トーナメントまで含めれば二桁回戦になることが予想される大型イベントとなればヤル気にもなるというもので、気合を入れて挑みました。

結果は初戦を事故で落としたものの、その後は9連勝で決勝戦を迎え、3byeを譲って1・2位の賞品パックを全て受け取るという最高のもの。RtRのパックが大量に手に入ったので、これでプレイした内容からリミテッドの記事も続々と書いていくつもりです。
しかし、今日のところはRtRリミテッドを一度お休みして、mtgで最もプレイヤー人口の多いフォーマット、スタンダードの記事をお届けします。

まずは使用デッキから行ってみましょう。

Jund Stompy

メイン
4 血の墓所
6 山
4 根縛りの岩山
4 竜髑髏の山頂
4 草むした墓
2 ケッシグの狼の地

4 ラクドスの哄笑者
3 戦墓のグール
3 流城の貴族
4 灰の盲信者
4 火打ち蹄の猪
4 屑肉の刻み獣
2 ヘルホールのフレイル使い
3 地獄乗り
1 雷口のヘルカイト

4 いかづち
4 焦熱の槍

サイド
4 不快な再誕
4 ひどい荒廃
4 究極の価格
3 ゴルガリの魔除け

如何でしょう?


10回戦をプレイした中で、構築ミスと言える要素も少し見受けられましたが、デッキの出来には概ね満足しています。
完成度としても申し分ないかなというところで、今回の結果もこれが原動力ではないでしょうか。

デッキ内容は、古の高速ビートダウン、スライの流れを汲む赤黒緑のビートデッキです。
スライとは「そのターンに出し得るマナを無駄なく使うにはどうしたらいいか?」という Jay Schneider の唱えた理論をもとに生み出されたデッキで、1ターン目から手札が尽きるまで、毎ターン全てのマナを使いきれるように設計されていました。
このデッキも毎ターン全てのマナを使って手札を高速でダンプする(全ての手札を使いきってしまう)ことを目標にしており、手札が枯れても相手のライフが残ってしまった場合は、デッキトップから速攻や火力を叩きつけて止めを刺すプランが取られています。
手札を使い切るというのは、手の内を全て晒してしまうため、怖い部分もあるでしょう。しかし、このデッキは速攻クリーチャーが16枚、本体火力が8枚と実にデッキの1/3以上がプレイ後ダメージに直結する可能性を有すため、手札が空でも相手のライフを一定水準以下にしておけば勝利への期待が持てます。
また理屈では、1枚のカードが相手のライフを3点削るとして、7枚のカードをプレイすれば勝ちです。土地を加味しても、先攻4〜5ターン目までのドローで十分な枚数に達するので、全体除去などでカードアドバンテージを取られても気にしません。(もちろん、無駄なクリーチャーを展開する必要はありません。1枚あたり3点のダメージを稼げるよう、巧く手札のクリーチャーたちを導いてあげましょう。)

なお、スライと言えば1マナのカードが20枚、2マナのカードが16枚、3マナのカードが4枚(もちろん「歩く火力」ボール・ライトニングです。)という構成で有名ですが、これは土地が20枚だからこその代物。もともとのスライも、土地23枚に対して1マナ13枚、2マナ9枚、3マナ5枚、4マナ3枚を目安にクリーチャーが投入され、これに火力呪文を足すデッキ内容でした。
今回はこの元来のスライカーブを参考にして、土地24枚に対してクリーチャーが1マナ10枚、2マナ8枚、3マナ6枚、4マナ3枚、5マナ1枚という塩梅で投入されています。5マナのクリーチャーは少し重いと感じるかも知れませんが、土地が24枚だと平均で6ターン目に土地が5枚並びますので、十分にプレイが見込めるカードです。(それでも、普通はフルタップでのアクションになるため、最後の手札として残るよう投入枚数は最低の1枚です。)
火力呪文に関しては、1枚あたり3点のダメージを基準に軽いものを選択しました。いかづちをメインに4枚取るのは腐りそうな印象を受けますが、火力は相手プレイヤーに打ち込むプレイこそ至高ですので、対象となるクリーチャーがいなさそうなら迷うことなく本体へ打ち込んで勝ちに邁進します。実際のところ、何枚引いても困るカードではありませんでした。もちろん、相手が修復の天使などをプレイしてくれるなら、サクッと撃ち落として相手のゲームプランを大きく崩せます。

サイドボードは、いかづちを抜いたり、先後の予想に従って1マナ域のクリーチャー、速攻を持たないヘルホールのフレイル使いを削って、各カードを投入しましょう。
リアニメイト対策の不快な再誕。緑系デッキのマナ加速や大型生物を機能させないためのひどい荒廃。銀刃の聖騎士やウルフィーの銀心といった強力な結魂クリーチャーを対策した究極の対価。青白系のコントロールの至高の評決や拘留の宝球、忘却の輪といった除去への備えとしてゴルガリの魔除け。それぞれの役割はわかりやすいです。

マッチアップ毎の相性ですが、ほとんどが相手のライフを削りきれるか否かだけの戦いになってしまうため、絶対的な有利不利はありません。たとえ除去単が相手でも、速攻クリーチャーをトップから叩きつけていれば、相手が先に息切れすることも多々あるでしょう。
どんなデッキにも十分に勝ちが見込めるけれど、引きがヨレたりといった理由で簡単に負け得る。ビートダウンの中でも特に潔い仕様になっています。
ただ、唯一トロスターニを使ったライフゲインデッキにだけは、負けを覚悟しておくべきでしょう。環境に蔓延るコントロールに負けるため、戦う機会は少ないと予想されますが、もし戦う場合は相手の事故を祈るばかりです。

なお、上述した構築ミスに関してですが、森を少し足した方が良いです。緑マナソースを引けなかったために苦しんだゲームがいくつか見られました。
ケッシグの狼の地を1〜2枚と山1枚を森に変えるのが妥当かなと思います。

そろそろ長くなってきたので切り上げましょう。
皆さんも、時にはこんな一直線に相手のライフを叩くデッキを使って、最速の勝利を目指してみてください。

それでは、また次回。さようなら。
タグ:wing-tail MtG
posted by Rising Star at 03:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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