被災地に幸せを！！　モンマジ＆小田和正でＸマスソング

　カナダ人兄弟と日本人２人による混成バンド「ＭＯＮＫＥＹ　ＭＡＪＩＫ」（通称モンマジ、今回のコラボ名は、Ｍｏｎｋｅｙ　Ｍａｊｉｋ）が、１２月５日にシンガー・ソングライター小田和正（６５）が参加する新曲「Ａ　Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ　Ｓｏｎｇ」を発売することが２３日、分かった。

　モンマジは４人全員が仙台市在住。昨年３月の東日本大震災で仙台が被災地になったことを受け、復興支援プロジェクト「ＳＥＮＤ　愛」を立ち上げた。その一環として小田に地元でのチャリティーライブへの出演依頼したことが両者をつなぐきっかけとなった。

　昨年６月、小田の地元・横浜でのライブに招待された４人は、小田と対面。その後もテレビ番組の共演などを通じて親交を深め、今年４月には小田の全国ツアー仙台公演への飛び入り参加が実現した。

　震災から１年半後の今年９月。被災地では、誕生日やクリスマスという幸せな日が、大切な人を亡くした人にとって悲しみを深める日に変わってしまったということを日々実感した４人は、初のクリスマスソング制作を決意した。制作にあたり、アーティストとしてはもちろん、人生の先輩としても尊敬する小田に参加してもらおうと手紙をしたためた。

　「この曲を完成させることに、今一度、僕達にお力をお貸し下さい。少しでも小さな幸せを感じてもらえるような『彩り』ある曲を、震災以前のような気持ちでクリスマスを過ごしてもらえるような曲を一緒に作っていただけないでしょうか」

　その熱い思いに突き動かされた小田は快諾。モンマジが作詞作曲した「Ａ　Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ　Ｓｏｎｇ」にボーカル参加。同曲は家族の絆がテーマで、モンマジのボーカル、メイナード（３７）＆ブレイズ（３２）と、小田の３人が優しく語りかけるようなミディアムナンバーに仕上がった。

　小田はレコーディングについてこう語っている。「彼ら（モンマジ）不在の渋谷のスタジオで先に歌をレコーディングして、その後仙台から到着した彼らに聴いてもらった。ボクは注意深くその表情を見ていた。みんなが『やっぱりこうなったか』という顔をして大いに喜んでくれた。よかった。彼らの想いが聴いてくれる人たちに伝わるといいなと思いながらボクも喜んだ」

　モンマジは１２月２１日に、東京・渋谷のＮＨＫホールでチャリティーライブ「ＳＥＮＤ　愛」の東京公演を開催する。