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【プロ野球】

栗山監督は先手必勝!! 東京ドームで流れつかみ本拠地Vへ

2012年10月27日 紙面から

 機先を制され、苦笑いが浮かんだ。巌流島の宮本武蔵のように、敵将よりも後に監督会議のテーブルについた日本ハム・栗山監督。しかし、自らが口にした全戦DH案を原監督に「われわれが望んでもダメですか?」と確認されてしまう。日本野球機構側も即座にその案を却下。指揮官は「はい、分かりました」と矛を収めた。

 「原さんが僕に気を使って聞いてくれました。体育会系だから先輩の声には従わないとね」。終了後も苦笑いしきりの表情だった栗山監督。ダメもとで言ったということもあり、今回の決定には納得したようだった。

 第1戦は投手が打席に立つ。パ・リーグのチームを相手にした時のような戦いはできない。しかし、指揮官に動揺の2文字はない。日本シリーズで目指すのも普段着の野球。吉川、武田勝ら先発が踏ん張り糸井、中田ら打者が少ない好機で畳み掛ける全員野球で強敵・巨人に立ち向かう。グラウンドでは監督会議のように、先手を取られる気持ちはまったくない。

 「僕の中で先手必勝というものがある。先に優位に立った方がいい。原理原則としては変わらない」。師と仰ぐ故三原脩氏は「偶数回戦必勝論」を掲げ続けたが、栗山監督は第1戦に全身全霊を注ぐ。東京ドームで白星を重ね、ファンの待つ札幌へ。これが日本一に向けた栗山プランだ。

 約2時間半の前日練習では稲葉や中田に「がんばろう」と声をかけた。準備も整えた。後は決戦を迎えるだけ。原監督から「夢のようだな」と声をかけられた指揮官の気持ちも自然と高ぶった。「選手がどんな野球をやってくれるのかと思うとワクワクする」。栗山監督が万感の思いを込め、初舞台に挑む。 (川越亮太)

 

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