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【プロ野球】

原監督が先制口撃!! 全戦DH制の栗山案を一蹴

2012年10月27日 紙面から

日本シリーズ開幕を前に、握手をする巨人の原監督(右)と日本ハムの栗山監督=東京ドーム

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 原VS栗山で前哨戦が勃発だ!! 今季のプロ野球日本一を決めるコナミ日本シリーズ2012は27日、東京ドームで開幕する。開幕前日の26日は東京ドーム内で巨人・原辰徳監督(54)、日本ハム・栗山英樹監督(51)らが出席して監督会議が開かれ、全戦DH制度導入を希望した栗山監督の意向を、原監督が日本野球機構側に問い合わせる形で軽く一蹴。巨人が3年ぶり、日本ハムが6年ぶりの日本一を目指し、リーグ覇者同士の火花が散った。

 まさに先制ジャブだ。監督会議の中で巨人・原監督は「全戦指名打者(DH)制」について発言。ルール上、実現不可能であることを確認すると、敵将を見て「そういうことです」とほくそ笑む。盟主の指揮官が仕掛けた先制口撃に会場がざわついた。

 全戦DH制は栗山監督が無理を承知でメディアを通じて提案していたものだった。すでに原監督も「セの代表として、本拠地ではセの野球を前面に出す」と拒否の姿勢を示していたが、あえて日本シリーズの公式行事で俎上(そじょう)に載せてきた。

 定められていた議題が終わると、ゆっくりと口を開いた。「DH制というのは、われわれが望んだとしてもダメなんですよね」。NPB関係者の「実行委員会で決まっていることです」という回答を聞き、したり顔でうなずいた。

 監督会議後、指揮官は報道陣を見回して「君たちへのサービスだよ。まあ、彼(栗山監督)からは言われてないけど、新聞紙上では(発言を)見ていたからね」と、盛り上げ役を買って出たことを強調した。

◆正攻法の戦い強調

 これも余裕のなせる業だろう。会議に先立って行われた記者会見では「両軍ともにエースと呼ばれる人が出てくるでしょう」と初戦の内海先発を事実上公表。「ここまできて、小股すくいみたいなことはしないよ。がっぷり四つに組む」と正攻法の戦いを強調した。

 クライマックスシリーズ・ファイナルステージでは3連敗からの3連勝で中日を撃破。そしてドラフト会議では菅野(東海大)との交渉権を獲得してファミリーの夢をかなえた。勢いに乗る指揮官が、前哨戦の主役も堂々と奪い取った。 (井上学)

 

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