MLB:「もっと注目されたい」 秋信守が記者会見

 「勝てるチーム、多くの人から注目され、優勝を狙えるチームでプレーしたい」

 米大リーグで活躍する秋信守(チュ・シンス)=クリーブランド・インディアンス=は25日午後、ソウル市中区のロッテホテルで会見に臨み、来シーズンについて自らの考えを語った。同日朝、仁川空港を通じて米国から帰国した秋信守は「今年は(大リーグの)ポストシーズンに出られると思ったが、ダメだった。ここ3年間、1年の努力が水の泡になる状況が続いている」と語った。秋信守が所属するインディアンスは今シーズン、序盤はアメリカン・リーグ中部地区で首位を走っていたが、中盤以降は5チーム中4位(68勝94敗)に落ち込み、ポストシーズンに出場できなかった。

 秋信守は今シーズン155試合に出場し、打率2割8分3厘(598打数169安打)、本塁打16、打点67、盗塁21と好成績を残した。2009年と10年に達成した「20本塁打-20盗塁」には失敗したが、飲酒運転問題やけがの影響で不振に見舞われた昨年(打率2割5分9厘、本塁打8、打点36)に比べると成績は向上した。とりわけ今シーズンは1番打者を任されて多くのヒットを放ち、リーグ最高の打者に与えられるハンク・アーロン賞の候補としても名前が挙がった。秋信守も「先頭打者は心理的にも楽で、変化球よりもストレートの球が多くなる」と語った。

 秋信守は来シーズン終了後に自由契約選手(FA)資格を取得する。チーム状況が良くないインディアンスは、秋信守を放出して若手の獲得に乗り出す可能性がある。秋信守は「トレードされるかどうかは、まだ代理人も把握していない」として言及を避けた。

 来年春に予定されている第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について秋信守は「自分1人で決められることではない」「国の代表としてプレーするのは、選手なら誰もが抱く夢だし、自分も広州アジア大会に出場して(金メダルを獲得し)兵役免除の特例を受けたため、いつも感謝の思いを持っている」「新しい監督(テリー・フランコーナ)が来て、チームも立て直しを図っている。チームがどのような判断を下すか待っている」と話した。来年のWBCに出場する韓国代表の成績については「韓国プロ野球界には優れた選手が多い。十分に優勝を狙えるだろう」と予想した。

 今シーズンから日本に進出し大活躍した李大浩(イ・デホ)=オリックス=について、秋信守は「日本に行くと聞いたときから、活躍は確信していた」と語る。秋信守は李大浩と同年代で、小学校時代は同じ釜山水営小学校に通っていた。秋信守は「李大浩は性格がプラス思考で、自分と同じく負けず嫌いだ。体がでかいだけでなく柔軟性もあり、ボールに当てる能力も非常に優れている」と話し、友人を称賛した。

 秋信守は韓国滞在中、スポーツ心理学の専門家からアドバイスを受け、苦手とする内角球を克服したいと考えている。秋信守は「シーズン序盤はデッドボールを恐れて調子が出なかった。まずはボールに当てることを考えて試合に臨むと、調子が出てきた」と語った。釜山高校時代、投手として活躍した秋信守は、27日に仁川文鶴球場で開催されるサムスンとSKの韓国シリーズ第3戦で始球式に参加する。

ホン・ジュンギ記者
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