ラン:光合成をする種としない種交配 世界で初めて開花

毎日新聞 2012年10月26日 19時45分(最終更新 10月26日 20時17分)

光合成しないランとするランを掛け合わせて開花した。花びらは黄緑色で、中に紫のまだら模様が入っている=茨城県つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園で2012年10月26日、安味伸一撮影
光合成しないランとするランを掛け合わせて開花した。花びらは黄緑色で、中に紫のまだら模様が入っている=茨城県つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園で2012年10月26日、安味伸一撮影

 国立科学博物館筑波実験植物園(茨城県つくば市)は26日、光合成をするランとしないランとを交配させ、世界で初めて開花させることに成功したと発表した。交配から6年後だった。この雑種のランは光合成をしているとみられるという。花は3〜4センチ。黄緑色で紫の模様入り。同園の研修展示館で一般公開していて、見ごろは今月末ごろまでという。

 06年8月、スルガランのめしべにマヤランの花粉を受粉させた。スルガランは光合成をするが、マヤランは葉がなく光合成をせず、栄養は共生する菌類から吸収している。

 受粉で得た種から約50株が育ち、うち3株が開花した。遊川知久グループ長(植物学)は「菌類と共生する植物の進化の仕組みを解明したい」と話している。【安味伸一】

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