<巨人・桃井恒和球団社長独占インタビュー(1)>
セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで巨人は中日に3連敗して後がない状況に追い込まれたが、そこから3連勝して大逆転で日本シリーズ進出を決めた。CSこそ苦戦したものの圧倒的強さで3年ぶりの優勝に導いた原辰徳監督(54)を、球団トップはどう見たのか。本紙は巨人・桃井恒和球団社長(65)を独占直撃。今季の原采配、さらに勇退説も飛び交う気になる去就問題についても語ってもらった。
――まずは日本シリーズ進出おめでとうございます。劇的なCSだった
桃井社長:毎試合紙一重の連続で生きた心地のしない6日間でしたね。
――シーズンではぶっちぎりのV。今季の戦いぶりをどう見ていたか
桃井社長:戦力的には整った形でのスタート。開幕時はそんなに不安を持っていなかったが、(4月7日の時点で)1勝7敗になった。本来、一喜一憂してはいけないけれど「1勝7敗」ってなってくると、内心は不安でしたね。口に出しては言わなかったんだけど。
――終わってみれば独走Vだった
桃井社長:ぶっちぎりに見えたけど、紙一重のところで積み重なって結果的にぶっちぎりになった。首位を走りだしてからも、中日との東北3連戦(8月28~30日)の3戦目を落としていたら4差に縮まっていた。4ゲーム差になるか6ゲーム差になるかで大違いだった。
――紙一重の戦いを乗り切った要因は
桃井社長:チーム全体が、それぞれの役割を果たしたということ。いろいろ逆風があり、それを乗り越えないといけないということで選手が一つになっていた。それと監督を見ていると、今季は采配に迷いがなかった感じを受けましたね。
――昨季は監督の采配に迷いがあったと
桃井社長:素人の目でも「え~なんでなの!?」と感じることがあったが、今季はどっしりとしていた印象がある。僕は去年、マウンドに行き過ぎだと思って見ていた。あれだけ監督がマウンドに行くのはいかがなものかと疑問もあったけど、(今年は)大局で見ているという感じは受けています。
<次のページへ>
ページ: 1 2
一宮競輪開場62周年記念「毛織王冠争奪戦」。東スポWeb特設ページで選手インタビュー&記者予想(ムービー)、推奨レースをお届けします。※スマートフォンからアクセスする場合は、PC版でご覧ください。