邪道・大仁田厚(54)のGHC挑戦が現実味を帯びてきた。ノア10・27後楽園ホールで開催される王者・森嶋猛(34)と挑戦者・佐藤耕平(35=ゼロワン)の調印式が行われた。ベルトを奪取した場合、V1戦で大仁田と電流爆破デスマッチを強行するという佐藤の“愚案”に対し、森嶋らノア勢は意外にも拒絶せず、誰も予測しなかった邪道のGHC戦が風雲急を告げてきた。
突如として降って湧いた“大仁田問題”に関し、森嶋が注目発言を口にした。「俺もデスマッチはやっている。今さらやりたくはないけど(耕平が)ベルトを取ればOKだよ」。団体で一番の発言力を持つ現王者が、大仁田のGHC挑戦を容認するかのような言葉を繰り広げたのだ。
「崇高なる王座」とうたわれるGHC。デスマッチなどもってのほかというイメージが強いが、実際に森嶋はマイバッハ谷口とのV2戦(5・9後楽園)では反則フリーのノールールマッチを強行している。電流爆破はともかく、デスマッチ自体を拒絶しているワケではない。
問題となってくるのは、凶器ばかりを使う大仁田に果たして挑戦資格があるかということ。邪道のやり口を頭ごなしに否定するメジャー戦士も多いが、ゼロワンの16日後楽園大会で大仁田と“呉越同舟”している森嶋は「直接戦ったワケじゃないけど見たよ。違和感はなかった」と、大仁田を毛嫌いする理由はどこにもないという。つまり、大仁田にもGHCへの扉は開かれているのだ。
西永秀一ノア広報部長も「タイトル管理委員会の判断です」と拒否はせず、同委員会に一任する意向を明かす。委員長は大仁田が若手時代に米国で世話になった元NWA王者のハリー・レイス氏。“愛弟子”の挑戦ならすんなりとゴーサインを出してしまう可能性すらある。
すべては27日の結果次第だが「今さらどうのこうのはない。ガッチリやって俺が最後に立っている」(森嶋)、「王者はでかいし、強い。小細工抜きで行くしかない」(耕平)と、両雄は真っ向勝負を予告した。
曙「電流爆破デスマッチ」出撃
IWGP 7年ぶり「3WAY戦」も
大谷たどりついた「プロレスの教科書278ページ」
森嶋がKENTAに「髪切りGHC戦」逆提案
SUSHI すしゲットで抗争決着
近藤修司がGHCジュニア王者に
一宮競輪開場62周年記念「毛織王冠争奪戦」。東スポWeb特設ページで選手インタビュー&記者予想(ムービー)、推奨レースをお届けします。※スマートフォンからアクセスする場合は、PC版でご覧ください。