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地域住民、子どもと農トレ 仙台・旭ケ丘駅前に手作り農園

地域住民による手作り農園に仙台白菜の苗を植える児童ら

 仙台市青葉区旭ケ丘の住民らでつくる「旭ケ丘わんぱく森〓(もりもり)がっこ」が、市地下鉄旭ケ丘駅前に、子どもと地域住民が共同で畑作業をする手作り農園「森〓ファーム」を開設した。メンバーは「地域住民と子どもたちが、学校では学べないことを一緒に体験する場にしたい」と期待している。

 「森〓がっこ」は、市教委「学びのコミュニティー事業」の一環として、子どもの育ちの支援と地域活性化を目指して2008年に発足。旭丘小学区で活動する同小PTA役員経験者や旭ケ丘市民センタースタッフ、町内会関係者らから成る推進委員約40人が、キャンプや遠足、制服バザーなどに取り組んできた。
 「森〓ファーム」になったのは、旭ケ丘駅前にある複合型公共施設予定地のうち、南側の一部約100平方メートル。東日本大震災で施設建設が再検討されることになったため、子どもと地域の交流の場として市から土地を借り受け、野菜作りをすることになった。
 9月末までに土地の調査を行い、有害物質の有無や放射線量を確認し、整地した。今月6日に旭丘小の児童ら約20人が、草むしりや石拾いをした後、食育活動で交流のある明成高(泉区)から譲り受けた仙台白菜「松島新2号」の苗80株を植え付けた。
 参加した旭丘小5年の高松凜さん(10)は「白菜はスープや漬物でよく食べる。収穫が楽しみ」と声を弾ませた。
 畑作りを呼び掛けた推進委員の関場国夫さん(81)は「ことしはお試し期間として委員を中心に作業する。今後は有志の子どもに登録してもらい、手分けして水やりや草取りなどを行い、みんなで収穫の喜びを味わいたい」と話している。

(注)〓は2乗。森の2乗の意


2012年10月27日土曜日


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