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沖縄の防衛に関する県民意識調査 質問項目
調査の実施方法について

質問1.沖縄独立について

質問2.日米同盟について

質問3.米軍基地について

(1)将来的に米軍基地を撤去する条件
(2)基地を縮小してほしい理由
(3)なぜ「基地は撤去したほうがよい」と思うのか?
(4)米兵の犯罪や基地騒音被害について、どう考えているか
(5)米軍基地の是非について、簡単に二者択一で答えられない複雑な背景
(6)基地がなくなったら困る、その理由は?
(7)質問の仕方によって、答え方も変わる


質問4.自衛隊の防衛力について

質問5.憲法改正について

5.憲法改正について

きちんと防衛ができるように、憲法を改正すべきだと思いますか?(複数回答可)

A  改正に賛成 55%
B  憲法の解釈変更で防衛 31%
C  改正反対 9%
D  わからない・無回答 4%

憲法改正(円グラフ)


<調査結果> (単位 %)
ABCDD
地域賛成改正&憲法解釈変更憲法解釈変更反対不明・無回答
名護以北43338134
宜野座・金武・恩納6102379
沖縄5932666
うるま6512383
読谷・嘉手納・北谷
北中城・中城
5004271
宜野湾5234271
浦添・西原50236103
那覇50332123
糸満4624462
南部4933586
先島743896
総計5323194
普天間5143960
辺野古7801344




<調査結果から> 

「憲法解釈で防衛できるようにすべき」という31%の方々は、基本的に憲法改正には反対もしくは避けたいと考えていた。
したがって、「憲法改正反対」は9%という結果が出ているが、
事実上の「反対意見」は、「憲法解釈で防衛すべき」の31%を合わせた40%と考えられる。


「憲法改正賛成」の理由としては

・専守防衛では、いざという時に国民を守れない
・自国の防衛は自国で行えるようにすべき
・現行憲法のままでは、防衛は難しいと思う

であった。


「憲法改正反対」の理由としては、大半が「憲法を改正したら戦争になる」という回答であった。
少数意見として「憲法で歯止めをかけないと、自衛隊が勝手に戦争を始める」という回答もあった。


憲法改正の人も、反対の人も、多くの人がその理由として、共通して「やられたらやりかえすでは、戦争になる」という同じ理由を挙げていた。
「憲法を改正することで、<やられたらやり返す>という状況を避けられる」と考える人が賛成し、
「憲法を改正すると、<やられたらやり返す>という状態になる」と考える人が、改正に反対していた。




4.中国の脅威から沖縄を守る為に、自衛隊は


A  現状では不十分 58%
B  現状で十分 30%
C  十分かどうかはわからないが必要 5%
D  必要ない 4%
E  わからない・無回答 3%

自衛隊(円グラフ)


<調査結果> (単位 %)
ABCDD
地域不十分十分十分かはわからないが必要必要ない不明・無回答
名護以北6027266
宜野座・金武・恩納6622327
沖縄6424525
うるま6626323
読谷・嘉手納・北谷
北中城・中城
6526513
宜野湾5632390
浦添・西原5140440
那覇5037544
糸満5140433
南部533246314
先島76127042
総計58301643
普天間65246560
辺野古9608704




<調査結果から> 

「自衛隊の防衛力は不十分」と回答した方に「では、自衛隊の防衛力を強化したほうがよいと思うか?」と質問したところ、「防衛力を強化したほうがよい」「たとえ不十分であっても、自衛力強化には反対」という回答が、約半数ずつとなった。

「自衛隊の防衛力強化に反対」という方に、その理由を質問したところ、
・軍隊に対するアレルギーがある
・防衛は米軍に任せたほうが安心。自衛隊には期待していない
という回答が多かった。


「自衛隊は必要ない」と回答した方に、その理由を質問すると
「非武装中立」「米軍がいるから自衛隊は必要ない」という回答が、ほぼ同数で、半々であった。



「自衛隊の防衛力は、今のままで十分」と回答した方に、その理由を質問すると
大多数は「米軍がいるから」という答えであった。
「自衛隊の増強に反対だから」という回答もあった。




米軍基地について「撤去」「縮小」と回答した方の多くが、
自衛隊については「現状で十分」と回答している。

米軍基地に反対する県民は、米軍がいなくても、現在の自衛隊だけで十分防衛できると考えている。
この方々に「自衛隊の防衛力は高いと思っているか」と質問すると、以下のような答えが返ってきた。

「中国は沖縄を大切にするので(侵略される)心配はいらない」
「中国の軍事力は大したことはない」
「米軍がいなくても、米軍以外のどこか(国連など)が中国を止めてくれる」
「中国が武力行使したら、世界中が沖縄の味方をするので大丈夫」




・自衛隊に対する反感の意見は、今回の意識調査では皆無であった。
・自衛隊を防衛というよりも、災害救助や病人搬送のために必要と考えている県民も多かった。





(7)質問の仕方によって、答え方も変わる

「米軍基地に賛成ですか? 反対ですか?」という聞き方をすると、「基地はないほうがいい」という感情で回答するために「反対」と回答する。

同じ質問を「米軍基地は必要ですか? 必要ありませんか?」という聞き方をすると、「必要だ」と回答する。

したがって、「基地はないほうがいいと思うが、今はまだ必要だ」と考えている県民に
「基地に賛成か、反対か」という聞き方をすれば「反対」という回答になるが、
同じ方に「基地は必要か、必要ないか」という聞き方をすれば「必要」と回答することがわかった。

従来の世論調査で「基地に反対」と回答している県民のうち、多くが「しかし、基地は必要だ」と考えている可能性が高いことが、この結果から推測される。

※「基地は必要」と考えていても、そう答えることに心理的抵抗がある方は、「どちらでもない」「わからない」と回答するケースがあった。
(6)基地がなくなったら困る、その理由は?

経済面…「経済効果」「雇用」「軍用地料」「補助金」
防衛面…中国の脅威