政治【単刀直言】安倍・自民党総裁「打倒民主は国益」2012.10.27 07:56

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【単刀直言】
安倍・自民党総裁「打倒民主は国益」

2012.10.27 07:56

 野田佳彦首相との(19日の)党首会談ではっきりわかったのは『首相が嘘をつく』ということが国民の前に明らかになったことなんです。残念ながらね。

 野田さんは谷垣(禎一前総裁)さんに「(平成25年度の)予算編成をしない」と述べた。谷垣さんはそれを信じて(社会保障・税一体改革法に)賛成した。それを否定されれば、いったい人間として信じていいのか考えるのは当然のことです。私も政治家ですから、その相手の状況による変化は予測はしますけども、今回は予測を超えていたといってもいいですね。

 前原(誠司国家戦略担当相)さんは、「野田さんは真面目で誠実な人だから年内に解散する」と言った。年内に解散をしなければ、野田さんは不真面目で不誠実な人になる。前原さんは不誠実で不真面目な人の下で閣僚を務めることはできないということになるんじゃないでしょうか。

 もはや、首相がどんな政策を語ろうとも国民の耳には入っていきませんよ。役所も動かないし、各国と外交を展開しようにも「近いうちに辞めていくんだな」という人でしかない。

 われわれは特例公債法案、衆院の「一票の格差」の是正法案について、審議拒否するとか、ブロック(邪魔)するということはこれまでなかったわけですし、人質に取るつもりはありません。どう対応するか公明党とよく相談します。

 石原慎太郎東京都知事の新党がどういう党になっていくか。新党に加わる平沼赳夫たちあがれ日本代表は議員連盟の「創生『日本』」で一緒に議論してきました。理念を同じくすることはできます。しかし、わが党は各選挙区で候補者を立てている。選挙が終わってどういう協力ができるか、選択肢としてはあるんでしょう。今の憲法がおかしいという認識は一致するだろうと思いますね。

 石原新党は日本維新の会ととともに協力することでパワーアップを図らなきゃいけないんでしょうけど、(橋下徹大阪市長と)リーダーシップがぶつかる場合もあるし、政策理念の違いを乗り越えることができるかどうかという課題は当然あると思いますよ。

 石原さんは私が沖縄県・尖閣諸島について「トーンダウンした」とおっしゃったが、トーンダウンしていません。政権を取ったら海上保安庁の増強、防衛費を強化していく公約を進める。尖閣に公務員を置くことも検討します。

 政権を奪還したら民主党政権とは違うんだということをしっかり示したい。民主党はアンチビジネス、給付ありきの政権です。だから日本の産業は競争力を落とし、雇用は失われつつある。この流れを大きく変えていきます。成長戦略を示し、安定的なエネルギー供給に責任を持つことを示す。教育では学力の向上と規範意識、教育委員会制度、教科書の採択・検定のあり方、今度はさらに厚い壁を打ち破っていきたい。

 自民党政権時代には中国の公船が毎日のように日本の領海に入ることはなかった。尖閣諸島を(中国共産党機関紙の人民日報が)「核心的利益」と言ったこともなかった。韓国の大統領が竹島(島根県)に上陸することもなかった。ロシアの首脳が北方領土に上陸することもなかった。これは民主党政権の「外交敗北」による結果だと言ってもいい。

 私は外務省の「戦略思考なき友好第一的外交」もやりません。タフな官邸外交をやるつもりです。

 一日も早く民主党政権を倒すことは国益なんです。早く終止符を打たなければいけません。(阿比留瑠比、峯匡孝)

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