韓国即席ラーメンに発がん物質 自主回収10月26日 17時33分
韓国の食品メーカーが製造して日本にも輸出されているインスタントラーメンの原料から、基準値をわずかに超える発がん性物質が検出され、メーカーは26日から韓国国内で商品の自主回収を始めました。
メーカーでは健康に影響はないとしていますが、日本国内でも自主回収を行うことにしています。
韓国の食品医薬品安全庁は25日、韓国で製造されたかつお節の粉末から、発がん性物質の「ベンゾピレン」が、韓国での基準値をわずかに超える値で検出されたとして、この粉末を原料に使っている食品9種類を自主回収するよう製造メーカー4社に命じました。
自主回収の対象には、韓国の大手食品メーカー「ノンシム」のインスタントラーメン「ノグリラーメン」など6種類が含まれており、ノンシムは26日から韓国国内のスーパーなどで回収作業を始めました。
このうち「ノグリラーメン」は日本にも輸出されており、ノンシムの日本法人では、検出された発がん性物質の量はわずかで、人の健康への影響はないとしています。
ただ、ノンシム側では、消費者に安心してもらうため、商品を一部自主回収することにしています。
また、ノンシムが製造し日本でも人気のある「辛ラーメン」は、この粉末を使っていないため、自主回収の対象にはなっていません。
厚労省も回収要請
これを受けて厚生労働省は、26日、このラーメンを輸入している30社に対して、問題のかつお節が使われた3つの製品を自主回収するとともに、今後、輸入を自粛するよう要請しました。
この3つの製品は、いずれも韓国の食品会社「ノンシム」が製造した賞味期限が今月22日から来年1月30日までの「ノグリラーメン」などです。
厚生労働省は、この3つの製品を輸入している30社に対し、製品を自主回収するとともに、今後、輸入しないよう要請しました。
ノンシムの日本法人によりますと、対象の製品を少なくとも6000個輸入し、韓国の食材を扱うスーパーなどで販売しているということですが、ほかの29社が輸入した量などについては分からないということです。
ベンゾピレンは、魚を焼いた際のこげた部分などに含まれる発がん性物質ですが、一度に摂取する量が少ないため、直ちに健康への影響はないとして、日本では規制の対象になっていません。
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