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「1人だったら難曲に挑戦したい」「アニソンで絶叫したい」。こんなおひとりさまニーズに応えようと、首都圏などでは一人カラオケ専門店が続々とオープンしている。ネットでも一人カラオケを楽しむサービスが普及。みんなで楽しむカラオケという「常識」が変質しつつある。
名古屋市にあるカラオケ店「JOYSOUND金山」。1人で訪れた三重県四日市市の水本孝緒さん(29)は、歌の練習やストレス発散のため、月に2回ほど1人でカラオケに通う。「1人だと入店を断られる店もあるし、入りづらい。東海地方にも専門店があればいいのに」
そんな「一人カラオケ」のニーズに応え、昨年11月、カラオケチェーンのコシダカ(前橋市)が東京都内に専門店「ワンカラ」を開業させた。同社の首都圏の通常店でも1人客は部屋ベースで約3割を占める。そこで店舗網を広げた。
その一つ、ワンカラ池袋東口店(東京都豊島区)では、広さ約2平方メートルの狭い個室で、練馬区の会社員山本龍一さん(28)がヘッドホンを耳にあて、マイクに向かってアニメソングを熱唱していた。「マニアな曲なので1人でないと歌えない」