7月15日に脳幹出血で意識不明となっていた歌手の桑名正博さんが26日午後、入院先の大阪市内の病院で息を引き取った。59歳だった。関係者によるとこの日午後に知らせがあり、長男でミュージシャンの美勇士が急きょ大阪へ向かった。通夜および葬儀・告別式は親族のみで執り行う。
今月30日には桑名正博さんの特別応援企画が予定されていた
桑名さんは1971年に結成したバンド、ファニー・カンパニーとして72年にデビューし、アルバム2枚を発表後に解散。75年よりソロ活動をスタートさせ、79年に「セクシャルバイオレットNo.1」(累積売上59.2万枚)がオリコン1位を獲得する大ヒットを記録した。
桑名さんは7月15日早朝、大阪市内の自宅で倒れ意識不明の状態に。緊急搬送先の病院では「もって12時間」「医学的に診ても10日から2週間」と宣告され「脳幹出血の程度がかなり悪いものだった。首から下は正常だけど、脳死に近い状況だった」(美勇士)。8月2日には気管切開手術を受け、その後体調は安定していた。
11月14日にはデビュー40周年記念ベストアルバム『GOLDEN☆BEST 桑名正博―MASAYAN 40Years―』が発売される。また今月30日にNHK総合で生放送される『わが心の大阪メロディー』では、盟友・谷村新司と美勇士共演による特別企画「がんばれ桑名正博さん」が放送予定だったが、同局では企画を変更し「現在調整中」としている。