勉強のやり方(2)~勉強は「頭から出す」「声を出す」
2012年08月06日
前回、「成績の良い子は勉強のやり方がわかっており、それは『出す勉強』のウエイトが大きい」ということを書かせて戴きました。
「出す勉強」の好例としていつも紹介しているのは単語カードやチェックペンを使用した勉強です。
単語カード。
短冊にリングを通したもの。
本当に古典的な勉強道具ですが、これは、アウトプットを反復することになりますから、非常に良い勉強です。
成績が良い生徒は、必ず、と言ってもいいくらい単語カードを使った勉強をしています。
さらにはチェックペンとチェックシート。
ラインマーカー状のペンで重要事項や暗記事項をマークし、緑や赤のチェックシートをかぶせると、マークしたところが見えなくなるものです。
これを使った勉強も当然出す勉強ですから、効率の良いものになります。
さらに「出す勉強」という意味では「声を出す勉強」であることも重要な要素です。
今や市進学院ウイングネットの看板講師である小野仁彦先生は、私が初めて教室長になった時に私の校舎で時間講師デビューし、何年も助けてくれた人です。
浦和高校・早稲田大学出身の大変な秀才でした。
で、この小野君が「僕は勉強というのは、声を出してやるものだと思っていますから、自習室とか声が出せない環境で勉強する人の気がしれません」と言っていたのを印象深く記憶しております。
「英語は書き続けるよりも読み続けた方が圧倒的に覚えられる」
「たとえ5分でも10分でもかまわないので、英文の音読を」
英語学習において「声を出す」ことの有効性を説く先生は枚挙に暇がありません。
国語が苦手なお子さんは、うまく朗読できません。
単語や文節による区切りがキッチリできないからです。
国語においても「声を出す」ことは大切だ、ということ。
勉強は「頭から出す」「声を出す」。
これを子供達が身を持って理解してくれれば、成績の向上は間違いなし、と言えます。