大盛況の「ツタンカーメン展」に疑惑浮上! 巨額出資の危険は「下請け」に任せたフジテレビの姿勢は虫が良すぎないか

2012年10月25日(木) 伊藤 博敏
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 しかし、B氏の会社に行き着くまでに、資金的に逼迫していたA氏は、「なんとかならないだろうか」と、人脈を頼りにさまざまな企業や資産家に声をかけている。そのなかには「良くない筋」も含まれていたという。

 「ツタンカーメン展は面白かったが、経営が苦しくなってからのA氏を知っているだけに、一緒にやろうとは思わなかった。何が飛び出すかわからないし・・・」

 こう、つぶやく知人がいた。そこには、A氏が企画を頼りに金策に走っているのではないかという疑いも含まれる。

 大盛況に展覧会が閉幕すれば、来年3月末をメドに、精算の上で出資企業などに配当が出される。その時までに、仮に「コンプライアンス上の問題」がA、B両氏やそれ以外の先に発生したとき、フジテレビは「関係ありません」で済ますことができるのか。

 『27時間テレビ』で笑福亭鶴瓶にツタンカーメンの被り物をさせるなど、番組をイベントの番宣にさんざん利用、「ツタンカーメン展」は、グッズを含めて100億円の売り上げになるという。

 テレビ局にとって「コンプライアンス」とは何か---再考したほうがいい。

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