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【空から学校拝見】

粟野南小学校(敦賀)

2005年9月17日

愛郷心養う学習を推進

写真は、本社ヘリ「まなづる」から

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 敦賀市の中心街から南西へ約四キロ。宅地化の進展による児童数の増加が著しいことから、その過密化の解消を目的に一九七五(昭和五十)年十月、新設が決まった。開校は翌年四月。

 以前からこの校区に住んでいる家と、この地に移り住んだ家が混在する地域の特性を受け、同校は昨年から「愛郷心教育」に力を入れている。「ふるさとを愛する心が家族愛、学校愛、友情にもつながる」(広瀬愃校長)というのが理由だ。具体的には、目の前にそびえる野坂山での自然体験学習や、公民館などを巡る探検学習、地域に目を向けることを意識した遠足など。児童会長の六年、橋本麻美さん(12)は「学習を通じて粟野地区が好きになった。秋の野坂山は紅葉など自然がいっぱいで、ここにしかない植物があることも知りました」と話す。

 児童数五百四十一人の大規模校。宅地化は今も続くが、昔の農具など約五十点を教室に展示し、地域の人たちがどのような暮らしぶりだったかを振り返っている。

 (写真・福田 正美、文・池上 浩幸)

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