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「橋下 vs アンチ橋下」のよくわかる総括。 ニュース記事に関連したブログ

2012/01/30 12:44

 

私は「朝生」を見ていないのだが、それを見た人が書いたブログを読んで、「かねてからの想いがカンペキに代弁されている!」と感嘆した。

 

“橋下市長に「ついてゆけない」ひとたち。”

http://d.hatena.ne.jp/syocyo/20120128/1327765979

 

核心となる部分を抜粋して引用します。

 

 


 

ぼくはこれまで反橋下のひとたちの言ってることがよく理解できなかったんだけど、この番組をみてちょっと判った。

 

議論じたいはまったく噛み合ってなくて、薬師院というひとはどうしたいのか本人すら判っておらず、ただのクレーマーだろう。

香山リカはただ怖いだけのようで、共産党のなんたらというかたは党是どおりオール反対でおもしろかった。

ハシズムとかいって批判するひとたちは権益を失いたくないひとばかりとおもってたんだけど、

なにやら権益とは無縁で単に「ついてゆけないひと」が多くいることを知った。

 

「ついてゆけないひと」の気持ちはおもに2点だろう。

 

ついてゆけないひと → a.やりかたが嫌

               b.変化の先の保証がみえないから嫌

 

a.やりかたが嫌、というのはおそらくどうして橋下市長がこういう手法をとっているのかが判らないのだ。

彼らにはたぶん唐突にどんどん進んでゆくようにみえるので「独裁」となる。

b.保証がみえなくて嫌、というのはリスクへの知識不足からきており、はやく投資教育を必須科目にすべきとおもう。

 


 

 

すばらしい論評だと思う。ここまで読まれた方は、ぜひ、このブログを見てほしい。というわけで、URLを再掲する。

 

 ⇒ http://d.hatena.ne.jp/syocyo/20120128/1327765979

 

(ちなみに、私はこれを、 Facebook で知人がシェアしていたので知りました。)

 

 

橋下氏の支持層には、自分でリスクをとる職業・商売をやっている人が多いように感じる。そういう人には、橋下氏の発想や行動パターンがよく判るのだろう。その逆に、橋下氏の発想や行動パターンを理解できない人には、不安感・不信感があり、支持どころか反発を招くのだろう。組織にぶらさがって生きている・生きてきた、あるいはまだ親掛かりで生きている人たちには、ちょっと理解するのはタイヘンかもしれない。特に、「大過なく」勤め人人生を終えて年金生活に入ったような経歴の人には。

 

全体に保守系の思想の人が多い iza! でも、いや保守的だからこそ、「明日の保証がない」ように見える橋下路線に反感を持つ人が多いようだ。まぁ、そういった連中を 「我が党に任せてもらえれば、明日は保証されますよ」 と口先三寸で騙すことに、自民党民主党やその他の既成政党は労力を費やしてきた。そして上手く騙せることができた政党が政権を握ってきたわけだが‥‥

 

もはや、そういう状況ではない、と有権者が覚醒していることに、既成政党は早く目を向けないといかんだろう。野田首相が必死に増税を言い出しているのは、ある意味でその変化の現われなのかもしれない。しかし、彼と民主党は、前回の衆院選であまりにも多くの「嘘」を吐きすぎた。人間として、社会集団として、もはや信用するに値しない存在に成り下がっている。自民党の大半も同じことだ。小泉元首相のような、突然変異分子のおかげで寿命が少し延びたけれど、過去の負の遺産はどうしようもない。

 

だから、「覚醒した層」には、橋下氏が受けるんだよなぁ。

カテゴリ: 政治も  > 政局    フォルダ: 論考

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コメント(6)

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2012/01/30 23:15

Commented by cat-house さん

 こんばんは。

 ご紹介有難うございます。全文+コメントを読んできました。一日で7万アクセスあったそうですね。
 明日の保証が無い、と言っても所詮は"today is another day"。昨日と同じなんてことはあり得ませんね。
 毎回同じ事で申し訳ありませんが、首相就任前から「郵政民営化」を公言し実行した小泉元首相と、「大阪都構想」という目的を掲げて邁進する松井・橋下コンビ。共通するのは、目標が明確な事ですね。で、彼らの目標が最終的に正しいのかどうか、それは歴史の判断になると思います。
 人口減少・経済縮小という緩慢な死を待つのではなく、能動的な行動を起こせば何かが変わりそうだという信念が彼らの力の源泉なのでしょう。

 
 

2012/01/30 23:19

Commented by izaiza1219 さん


視点が斬新で、面白く読みました。
3対7の感じで、「ついてゆけない」派がコメントで多数なのも面白い。
見るつもりだったのに、忘れてしまって惜しいことをしました。

辻元提訴、どう運ぶでしょうね。
反証を出せれば問題ないのですが、その点は陣営に自信があるのでしょう。
「国会議員じゃのうて、私は国壊議員や!」とか、「陰核爆弾 かましたる」とかのパフォーマンスに対する違和感が根っこにあって、
起用はブラックジョークなのか と、踏み込まれたような気がしますが、当人はともあれ、取り巻き連中はここを先途と攻勢をかけるでしょうね。
既に始まっているわけですが。
真実は捉えていても、事実に誤りがあるときついなと案じています。

 
 

2012/01/30 23:27

Commented by 遠州報國隊 さん

To cat-houseさん

こんばんは

あちらのコメントで、反対意見にチラホラ出てくるのが

「少数を切り捨てる勇気というのはビジネスだったらありとは思うが、政治家だったらどうかと思う。」

という意見でした。これについては、我が心の師、福田恆存氏が既に「一匹と九十九匹と」で喝破しておられますね。いわく、99匹の羊を率いるのが政治で、はぐれた1匹を救うのが宗教だったり文学だったりする‥‥ と。これを俗っぽく解釈すると、「100匹すべてを満足させようとすると身動きがとれなくなって、下手すりゃ全滅だ。だから政治は最大多数の最大幸福を目指せ、そこからあぶれる少数の人は政治以外の手法でなんとかすることを考えろ」と。

維新の会も、「セーフティネットの構築」を掲げながら格差を是認した小泉・竹中も、それに近いのかな、と思います。

 
 

2012/01/30 23:39

Commented by 遠州報國隊 さん

To izaiza1219さん

>視点が斬新で、面白く読みました。

小泉・竹中改革を支持する人と重なっているという気もします。

>3対7の感じで、「ついてゆけない」派がコメントで多数なのも面白い。

これについては、猫屋敷さん(笑)へのコメントに書いたとおり、福田恆存氏が、日本型の「おちこぼれを許さない」護送船団主義を批判した論文がバッチリと合致しますね(笑)

>辻元提訴、どう運ぶでしょうね。

最高裁まで行く間に辻元氏が失脚してニュースバリューを失う、に一票です(笑)


>真実は捉えていても、事実に誤りがあるときついなと案じています。

慶良間諸島の集団自決事件に関して赤松中隊長の遺族らが大江健三郎を訴えていた裁判の最高裁判決では、「真実であると信じるに足りる材料があった場合は、その後で事実が判明した場合でも、表現者は責任を問われない」「それは表現の自由を守るために仕方がない」となってますから、その線で押せば大丈夫でしょう。

詳しくは以下のブログをどうぞ(って私の記事ですが)
 ⇒ http://fanalone1963.iza.ne.jp/blog/entry/2292250/

 
 

2012/02/04 16:19

Commented by こまわりくん さん

問題は、橋下の言動に、いろいろ矛盾があることでしょう。
この点、支持派はスル―なんですかね。

 
 

2012/02/04 18:12

Commented by 遠州報國隊 さん

To こまわりくん

たぶん、件のブログの筆者や私にとっての関心は、「ハシズム」「独裁者」というレッテリング、ネガティブキャンペーンを、大阪とは縁のなさそうな、そして両候補とも地縁・血縁・その他の利害関係もなさそうな学者チェンチェイ達が必死になってやってること、なのですよね。

それは、いろいろな選挙において、対立候補の言動の矛盾を問題視して針小棒大に騒ぐ従来型のネガティブキャンペーンとは、次元が大きく違う騒ぎ、だと思えるのですよ。だから東京都民の私までが、こうやってブログのネタにしているんで(笑)

つまり、私に関して言えば、「橋下徹の問題」よりも「反橋下の病理」のほうが、より大きな興味・関心の対象なのです。だから、「橋下徹の問題」を騒ぎたい人は、他所へ行ってくださいな(笑)

 
 
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