共同通信:iPS臨床応用誤報で編集局長ら5人を処分
毎日新聞 2012年10月19日 19時51分
共同通信社は19日、森口尚史氏が人工多能性幹細胞(iPS細胞)を臨床応用したと誤報した問題で、吉田文和常務理事・編集局長ら関係者5人を処分した。
同社は、吉田編集局長の管理・監督責任を問い、役員報酬減額とした。記事送信の実務責任者である尾崎徳隆ニュースセンター長と、取材と記事作成の責任を負う科学部長はけん責とし、記事の整理、編集を担当したニュースセンター副センター長と整理部長は戒告とした。いずれも19日付。
共同通信社は11日、森口氏が「重い心不全患者の肝臓からiPS細胞を作り、心筋細胞に成長させて移植する治療を6人の患者に実施した」との記事を送信し、その後誤報であることが判明した。
吉田文和編集局長の話 誤報によってiPS細胞を利用した新治療法に対する読者の皆さんの期待を裏切る結果となったことを、重く受け止めています。傷ついた信頼を回復するため、医療取材の在り方を見直し、再発防止に全力を挙げます。(共同)