皆さん、こんにちは、ウブド在住アラサー主婦、小梅でございます!さて、近頃出番の少ないサクラさん、本日は堂々の主役を張って頂きます!張り切って行こうぜ、サクラ♡

「なんざんしょう?」

え~、今日はちょっと趣向を変えて「バリ島って本当に神様がいるんだなぁ~」と涙を流した奇跡に近い実体験を、お伝えしようと思います。

神様はいるんです!

あれは、かれこれ5カ月ほど前の話です。バリ島に家族+サクラで移住しきて、2か月程が経過。ようやくバリ島の生活にも慣れ、子供の学校も始まり、家族全員エンジンが掛かってきた頃でした。

ある日ビザの関係で、家族全員でシンガポールに行くことになりました。飛行機ですからサクラは連れて行くことが出来ません。仕方なく旦那のお友達の家に一晩だけ預かってもらうことに…。

「ワタシ置いて海外行くって、どういう事?」

一泊のシンガポール旅行が無事終了。バリ島デンパサール空港に到着。あ~疲れた~と車に乗り込んだ直後の事です。お昼を回ったあたり、時間にして午後1時くらいでしたでしょうか。サクラを預かってもらっている旦那の友人から携帯で連絡が入りました。

旦那の友達: 「ごめん!サクラが脱走した!探してるけど見つからない!」

旦那 : 「えっ、なに~~~~~!」

家族全員、こういう顔になりました。

デンパサールからウブドまで、旦那、車を文字通りすっ飛ばして(怖かった…)運転しました。何と言ってもサクラは旦那の第二婦人であります。第一夫人の噂もあり。同時に移住直後の子供達の精神的支柱でもあるのです。はたまたワタシの大事な妹分..。

心の友なのであります!

ウブドに戻り、友人の家を中心に付近を探し回ります。聞けば友人宅の庭の柵の隙間から逃げたのではないか、との事。我々を探すために脱出したのかもしません(泣ける)。時刻は夕刻。迷子札というものを付けておりませんでした。致命的です。サクラ―、サクラ―、と我々の声がこだまします。しかし一向にサクラは現われません。夕闇迫る薄暮の中、いや~な予感が頭をよぎります。結局、その晩、夜中の12時まで懐中電灯片手に声を枯らして「サクラ~!」と呼び続けましたが、見つからず…。ひょっとして…

こういうウブド野良犬連盟の方々に強制的に入会を迫られているのではないか….

こういう悪い男に引っ掛かっているのではないか…。(近所の眉毛のところの毛が黒いワンちゃんでして、全然悪い奴じゃありません、ちなみに)

我々に捨てられたと思い込み、破れかぶれで海まで歩き、ウルワツあたりの絶壁で黄昏ているのではないか…。

眠れぬ夜を過ごし、翌朝。朝6時くらいから家族四人(子供当時7才と3才)で、再び「サクラー!」と絶叫のご近所周りが始まりました。それでも出てこないサクラちゃん。

工事現場を探し….

近所の犬を追いかけ回し、行動範囲を学んで徹底的にしらみ潰しで探すも見つからず….

なんと行方不明のまま2日目の夜を迎えてしまったのです。こうなると冗談になりません。家族同然のサクラを永遠に失う可能性が出てきました。本当に犬がいる人は分かると思いますが、人間の家族と何ら変わりありません。子供達も涙をオロオロ流すのみで、どうにもしてやる事が出来ません。

生後3カ月のサクラの写真。共に暮らした2年の日々。後悔してもし切れません…。

そして迎えた3日目の朝。絶望の心持ちで、今後サクラがいないという前提でどう生活を営んでいくか、ぽっかり空いた心を抱え、打ちひしがれている時に、旦那の携帯電話が鳴ったのです!

電話の相手: 「うちで預かっているトイプードル。ひょっとして貴方のとこのじゃない?ちゃんとトリミングしてるマズルの短い茶系。見に来てよ。」

なんとこの電話の相手は、BARC (Bali Dog Adoption Rehabilitation Center)、ウブドにある犬のシェルターです。捨てられた犬、虐待された犬、病気の犬などを治療し、育成し、飼い主を探す事をしている、とっても偉いボランティア団体なのです。

何故、BARCから「うちで預かってるの、お宅の犬じゃない?」なんて電話が掛かって来たか???? それは、今年のお正月にさかのぼります。バリ移住直後、これから住んでいくこの島に、何か感謝の気持ちを表そう、ということで困っている人や団体に寄付しに行こうということになりました。調べれば困っている人を助ける団体はバリ島には沢山あります。網膜治療団体、助産団体、孤児院…そんな中で、子供達が選んだのはBARCでした。困っている犬を助けたい、お年玉を寄付したい、そんな気持ちが嬉しくて、家族みんなでサクラも連れて出掛けたのです。

寄付に行った時の写真です。まさかこれが運命的な幸運を呼ぶとは….

なんと、サクラは脱走直後に親切なオーストラリア人に拾われ、このBARCに届けられていたのです。BARCの人も、「あれ、この犬、どっかで見たよなあ。いつだっけ?ああ!お正月に日本人家族が寄付に来た時、似てる犬を抱いてたな!ひょっとしてあの人達の犬かも。電話してみましょう!」ってなったのです。寄付に来た時に、名刺を置いていったのが功を奏したのです♡

このお姉さんが、サクラを憶えていて連絡をくれました!

こうして、再会することが出来たサクラ。あの時、うちの子供達がBARCに寄付に行きたいと言わなければ、二度と会うことはなかったのです。何かのお返しを期待して寄付に行ったわけではありませんが、寄付したお金(1000円くらいだったかな?)が、数百倍になって返って来たのです。

子供達のファインプレー。

しかし、この一件に関しては、偶然という言葉で片付けるには余りにも短絡的で、神様みたいな不思議な存在が介在していたような気がしてならないのです。沢山ある施設の中でたまたまBARCを選んだ偶然…。バリ島のヒンズー教はカルマ(生前の行いが後世を決める)を説きます。良い事したら返ってくる…。ワタシ達家族は、戻ってきたサクラを胸に抱いて、こう呟いたのです。

「この島には本当に神様がいるんだなあ…。」

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この島には本当に神様がいます(体験者・談)” への1件のコメント

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