5 【音楽】 聴くなら「歌詞の浮かばない曲」をヘッドホンで
読書中、周囲の雑音が気になる時や気分を変えたい時は、音楽を聴くのもいい。ただし、「歌や歌詞が浮かぶ曲は避けて」と佐々木さん。「脳が歌詞の内容も言語処理しようとするので、本の内容に集中できなくなる」からだ。また、自宅で聴く場合もスピーカーでなくヘッドホンで。「聴覚の焦点が絞られるので、気が散りにくい」。
6 【時間帯】 ストレスの少ない朝を読書時間に充てる
朝は読書に最適な時間。一晩眠って体の疲れや仕事のストレスがいったんリセットされるので、雑念が湧きにくく、集中を妨げる要素が最も少ない。「リラックス目的の本なら夜読むのもいいが、仕事や勉強に関係する本は、早起きして朝読むといい。ただし、低血圧など体質的に朝が苦手な人は逆効果になるので無理しないで」。
7 【スピード】 「読み始めはゆっくり」を心がける
読書は読み始めのスピードも肝心だ。最初から高速で読もうとすると、「目の動き」と「頭の回転」の2つの歯車がかみ合わず、内容が記憶に残らない。「最初は、書かれている内容を一つひとつ理解しながらゆっくりと丁寧に読むこと。いったん歯車がかみ合えば自然と高速回転し始め、結果的に速く読めます」。
伝授してくれたのは…
佐々木豊文さん
NBS日本速読教育連盟理事長。シルバ・メソッド公認講師。1950年生まれ。東京工業大学で機械工学を専攻し、大学院修了後、同大助手に。1981年から潜在脳力開発法「シルバ・メソッド」講師。84年速読教室を開校。『速読の科学』(光文社 カッパ・サイエンス)、『一歩先を行く集中力』 、『絶妙な「速読」の技術』(共に明日香出版社)など著書多数。テレビ番組「ためしてガッテン」などで速読指導した経験も。
(日経ビジネスアソシエ 蓬莱明子)
[日経ビジネスアソシエ2012年5月号の記事を基に再構成]
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