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石巻の被災漁船 種子島沖で見つかる
10月26日 4時9分

石巻の被災漁船 種子島沖で見つかる
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震災による津波で宮城県石巻市から流され、行方が分からなくなっていた小型の漁船が、25日、鹿児島県の種子島沖を漂流しているのが見つかり回収されました。
およそ1年7か月ぶりの発見に、持ち主は「壊れて沈んだと思ったので驚いた。よく頑張ったねと声をかけてあげたい」と話しています。

この漁船は、石巻市の牡鹿漁協に所属する長さ6メートルの栄漁丸(0.7トン)で、去年3月の震災で、石巻市の新山漁港近くの陸の上から津波に流され、行方が分からなくなっていました。
ところが、25日、鹿児島県種子島の南東沖およそ95キロの海上で、転覆して漂流している漁船を自衛隊機が発見し、第10管区海上保安本部が船体の登録番号を調べたところ栄漁丸と分かりました。栄漁丸は、津波で流されたあと1年7か月以上かかって1300キロ離れた種子島沖まで流されたとみられ、25日夜、種子島の港に運ばれました。
牡鹿漁協で栄漁丸を所有する和泉健一さんは、発見された船の写真を見て「船体を改造した跡があるので確かに自分の船です。壊れて沈んだと思っていたので驚いた。船をどうするか漁協と相談したい」と話していました。
妻の悦子さんは「子どもと一緒に漁をしたり釣りをしたりして、30年以上家族のようにつきあってきた船なので、よく頑張ったねと声をかけてあげたい。一目会いに行きたい」と話していました。

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