迷惑メール送付:43万人被害か 逮捕の元社長ら、1日190万通以上送信 /千葉
毎日新聞 2012年10月26日 地方版
アイドルグループ「AKB48」メンバーなどをかたり、出会い系サイトへの登録を勧誘するメールが大量に送付されていた事件。特定商取引法違反(未承諾者への電子メール広告の禁止)容疑で逮捕されたサイト運営会社「アグライアジャパン」(6月に解散)の元社長、相川祐介容疑者(33)=柏市豊四季=らは約4億8000万人分のアドレスを入手し、1日に190万通以上のメールを送信していたことが新たにわかった。約43万人が迷惑メールの被害に遭ったとみられ、県警サイバー犯罪対策課は、アドレスを提供した名簿業者らも逮捕し、詐欺容疑での立件も視野に捜査を進める。
他に逮捕されたのは、相川容疑者の部下で東京都足立区千住2、会社員、太田臣(30)▽名簿を提供した大阪市浪速区湊町2、会社社長、須田昌宏(30)▽サイトを管理していた東京都世田谷区若林1、システム開発会社役員、竹原康晴(35)−−ら6容疑者。相川容疑者ら6人は容疑を認め、1人が一部否認している。
同課によると、ア社は「らぶてろ」「グラデーション」の2種類の出会い系サイトを開設。会員は「AKB☆あっちゃん様より連絡先の交換希望連絡がありました」などの勧誘メールにさそわれて登録した男性が大半だったとみられる。アイドルを装ったサクラの従業員約20人とメールを交わす度に課金され、一部がアドレス名簿を提供した須田容疑者に支払われていたという。【小林祥晃、黒川晋史】