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<堀越学園>文科省が解散命令へ 在籍生がいる法人に初適用

毎日新聞 10月25日(木)20時56分配信

<堀越学園>文科省が解散命令へ 在籍生がいる法人に初適用
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足早にバスに乗り込む創造学園大の学生=群馬県高崎市吉井町岩崎の同大中山キャンパスで2012年10月25日、塩田彩撮影

 文部科学省の大学設置・学校法人審議会は25日、債務超過など私立学校法に違反したとして、創造学園大(群馬県高崎市)などを運営する学校法人「堀越学園」に解散命令を出すよう同省に答申した。学園が運営する1大学、2専門学校、2幼稚園に計475人(8月現在)の在籍生がいることから、同省は学生らの受け入れ先確保を優先し、解散命令を出す時期は来年3月をめどとする。同省は過去にも解散命令を出したことがあるが、在籍生がいる法人への適用は初めて。
 審議会は非公開で、学園の財務の状況や学園が提示した別法人による支援策などを検討した。審議会終了後に記者会見した文科省担当者によると、経営権を巡り理事会に対立があり支援の見通しが立たないことや、学校運営に必要な資産がなく債務超過に陥っているとみられることから、存続不可能と判断した。授業は今も続けられているが3月以前に教育活動が止まる可能性もある。

 堀越学園は1966年に設立。高崎市内に創造学園大(創造芸術学部、ソーシャルワーク学部。学生数220人)▽高崎医療技術福祉専門学校(同59人)▽高崎保育専門学校(同11人)▽堀越幼稚園(園児132人)▽子供の国幼稚園(同53人)−−の3校2園を持つ。東京都中野区にある堀越学園とは無関係。

 今後、在校生らの他校への受け入れが課題となる。幼稚園は、高崎市が市立幼稚園でも受け入れる方針だが、大学は声優や茶道など独自のコースがあり、受け入れ先確保の難航も予想される。

 文科省によると、堀越学園は04年に創造学園大、06年に高崎医療技術福祉専門学校を開校したが、学生が定員を下回る状態が続き経営が悪化。教職員に最大1年余りの給与の未払いがあるほか、電気料金も滞納しているという。文科省は今年7〜8月に計3回、改善計画の提出を求めたが、出されなかったため、今月12日、大学設置・学校法人審議会に対応を諮問していた。【石丸整】

 ◇解散命令

 学校法人が法令に違反した場合、文部科学省は私立学校法62条に基づき審議会の意見を聞いた上で解散を命じることができる。これまで酒田短大を運営していた瑞穂学園(04年、山形県酒田市)、北九州短大の北九州学院(同、北九州市)、富士見丘女子短大の富士見丘学園(05年、静岡県三島市)の3件に出されたが、いずれも閉校した後で学生はいなかった。

最終更新:10月26日(金)0時55分

毎日新聞

 

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