先月、和歌山県御坊市の旅館で経営者の女性が殺害された事件で、警察は指名手配していた無職の男を逮捕しました。

殺人の疑いで逮捕されたのは、住所不定無職の井倉孝司容疑者（５９）です。
警察の調べによると、井倉容疑者は先月２５日、御坊市湯川町の旅館「コトブキ」で、経営者の吉井幸子（７１）さんの胸などを出刃包丁で刺して、殺害した疑いが持たれています。
警察は今月２日、現場に残された遺留物などから、井倉容疑者を指名手配し、行方を追っていましたが、２４日兵庫県明石市のＪＲ明石駅前の書店にいるところを見つけ逮捕しました。
井倉容疑者は逮捕された当時所持金が２６円で、調べに対し「その通り、間違いない」と容疑を認めています。
警察は今後、動機について追及する方針です。

韓国籍の女に不法に在留資格を取得させようと偽装結婚したとして大阪市環境局職員の男が逮捕されました。

電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで逮捕されたのは、大阪市環境局南部環境事業センターの職員、福満文彦容疑者（４９）と韓国籍のホステス文昭妍容疑者（３５）です。
福満容疑者らは去年７月、文容疑者が不法に長期の在留資格を取得するために、嘘の婚姻届を提出した疑いが持たれてます。
調べに対し文容疑者は容疑を認めていますが、福満容疑者は「好きだから結婚した。今は事情があって別居している」と否認しています。
婚姻届を提出した日の前後には、何者かから福満容疑者の口座に数十万円が振り込まれていて、警察は偽装結婚の報酬とみて関連を調べています。

２４日午後、大阪府八尾市と東大阪市で、空き家が焼ける火事が相次ぎました。
周辺では同様の不審火が相次いでいて、警察は、連続放火事件とみて捜査しています。

【近所の人】
「安心して眠れませんわ」

午後２時３０分ごろ、八尾市幸町４丁目で「建物が燃えている」と付近の住民から消防に通報がありました。
木造２階建ての空き家から出火し、付近の住宅など合わせて３棟、５５０平方メートルが焼けました。
そのおよそ１時間後、およそ１．６キロ離れた東大阪市花園本町１丁目の空き家でも火の手が上がりました。

通報からおよそ３０分後に火は消し止められましたが、合わせて２棟２５０平方メートルが焼けました。

八尾市と東大阪市、そして大阪市平野区では、先月から１４件の不審火が相次いでいて、合わせて１６件になりました。

いずれも昼間に火の気のない空き家や倉庫などから出火しています。
警察は、連続放火の疑いもあるとみて捜査しています。

火事があった建物は、１０年間空き家で人の出入りはほとんどないということです。

消防に通報が入った約３０分後に到着した時には、火は激しく燃えていて、周辺は騒然としていました。
周辺には焦げた匂いが充満しています。

この八尾市などで、先月から相次ぐ不審火は、あわせて１６件。
またも起きた火事に、ある住民は「夜も眠れない」と不安な様子でした。

警察と消防は、２５日にも現場検証を行い出火原因を調べる方針です。

兵庫県尼崎市の連続死体遺棄事件で、角田美代子被告の親族が沖縄で転落死した際、合わせておよそ９０００万円の保険金が支払われていたことが分かりました。

沖縄県の観光地・万座毛。
ここで一人の男性が転落死しました。
その死を巡り、不審な点が浮彫になってきました。

１０月、尼崎市の住宅で、谷本隆さん（６８）、仲島茉莉子さん（２９）、安藤みつゑさん（７１）の遺体が相次いで見つかった事件。

３人はいずれも、別の死体遺棄事件の主犯格とされる角田美代子被告（６４）の周辺にいました。そしていまも５人が行方不明になっています。

転落死した男性は、角田被告の義理の妹で、別の窃盗罪で起訴された三枝子被告（５９）の夫です。

事故があった時、角田被告やその親族などが複数いましたが、現場近くの人は、不審な光景を目撃しています。

【当時の様子を知る土産物屋の女性】
「記念写真を撮って、『もうちょっとバックバックと言ったら落ちてしまった』と言っていた。『なんでこんなところバックするの？後ろ崖だよ』と私は怒ったんですよ」「普通だったら、落ちたんだったらみんな顔が真っ青になるのに、そんなことなかった。のんきだった」

この事故で、三枝子被告には保険会社３社からおよそ６０００万円の保険金が支払われました。

また男性は、死亡した際に住宅ローンが免除される保険にも加入していて、マンションのローン残金およそ３０００万円も支払われました。

男性の死で支払われた保険金の総額は、およそ９０００万円。

男性は自殺を強要されていたという関係者の話もあり、警察は、保険の契約の経緯などを慎重に調べています。

建て替え中の阪急百貨店うめだ本店の２期棟が、２５日、オープンします。
「劇場型百貨店」とはどんなものなのでしょうか。

阪急百貨店うめだ本店の２期棟は、地下２階・地上１３階建てです。
７年間の建て替え工事を終えた店内は、売り場面積を広げただけではなく、各階にイベントスペースを設けるなど、新しい情報を発信していく場になっています。
コンセプトはずばり「劇場型百貨店」です。

【記者リポート】
「アイス美味しいな。癒されるなぁ。実はここ、百貨店の９階部分なんです」

百貨店の中に突如現れた巨大な吹き抜けの空間。
祝祭広場と名付けられたこの場所では、階段に座ってさまざまなイベントを楽しむことができます。

【客】
「びっくりしました。すごくきれいで開放的で」
「全体的に広々としている。前は通路が狭かった」
「百貨店ぽくなくていいと思う」

子ども服売り場も３年ぶりに復活しました。
売り場面積は国内最大規模で、高級ブランドの子供服などラインナップも豊富です。
さらに、有名店のパティシエに教わりお菓子作りが体験できるなど、親子で楽しむことができるように工夫されています。

【客】
ブランドの種類も増えているし、遊べるところもあるし、これから（子どもを）連れてこようかなと思います」

子どもの一時預かりのサービスも始まります。
保育士が常駐し、カード会員は一時間６００円でサービスを受けられます。
うめだ本店２期棟は、２５日１０時にオープン。
来月２１日には、うめだ本店がグランドオープンします。

関西空港と伊丹空港の運営会社は、今後３年間の経営計画を発表しました。
成長の柱に据えたのはＬＣＣ・格安航空会社です。

新関空会社が発表した２０１４年度までの経営計画。
成長の鍵をにぎるのは、関西空港に乗り入れが相次いでいるアジアのＬＣＣです。

計画では、深夜や早朝の着陸料を５０パーセント引き下げるなどして、現在１０社、就航しているＬＣＣの新規参入を促します。
その上で現在、国際線で１４％程度のＬＣＣの便数を２年後の夏ダイヤで２５％まで高めたいとしています。

【新関空会社　安藤圭一社長】
「首都圏空港と関西空港を比べると関西空港は、アジアに１時間近いという強みを生かしていきたい」

また、計画では、３年後を目途に関西空港で２つめとなるＬＣＣ専用ターミナルを整備する方針です。

政府が公表した放射性物質の拡散シミュレーション結果で、大飯原子力発電所から３０キロ以上離れた京都府南丹市と京都市右京区の境付近でも、１週間の被ばく量が１００ミリシーベルトに達する恐れがあることが分かりました。

全国で唯一、稼働している福井県の大飯原子力発電所。
２４日に原子力規制委員会が公表した予測によると、事故が起きた場合、南に３２．２キロ離れた京都府南丹市と京都市右京区の境付近でも事故後の１週間の被ばく量が積算で１００ミリシーベルトに達する恐れがあるということです。
被ばく量が「１週間で１００ミリシーベルト」というのは、事故後、すぐに避難の準備をすべきとされるＵＰＺ・緊急防護措置区域の目安とされる数値です。
現在、ＵＰＺは原発から半径３０キロと定められています。
南丹市は一部が大飯原発と高浜原発から半径３０キロ圏内に含まれていて、現在、防災計画の見直しを進めています。

【南丹市民】
「安心して住める場所が欲しい」
「数値が出るのも、紙の上（の計算）だけだから、何にもわからへん」

【南丹市・阪口一雄総務課長】
「（防災計画は）国の指針を元に策定させていただく」

京都府の山田知事は公表したことを評価をし、情報開示が重要だと改めて強調しました。

【京都府・山田啓二知事】
「京都にとっても大きな問題であることは間違いない。そこに情報がいくのは当たり前。そういった点で拡散予測は大きな意味を持つ」

一方で滋賀県は、去年、独自の試算を行い、敦賀原発で事故が起きた場合、最大で４３キロ離れた地点まで影響があるとの予測を出しています。
前提条件や指標が違うため、単純に比較できませんが、原発事故が起きた場合、被害が３０キロを超える範囲に及ぶ恐れがある点は一致しています。

【滋賀県・嘉田由紀子知事】
「ようやく国がデータを出したことは歓迎したい。しっかり分析しながらこの後の防災計画に生かせるよう検討して動いていきたい」

有事の際にどこまでを避難対象とするのか。
自治体の防災計画の基礎となる国の基準も見直しが求められそうです。

日本維新の会は、次の衆議院選挙の公約に「２０３０年代までに全ての原子力発電所を廃止すること」を盛り込む方針を固めました。

【日本維新の会・松井幹事長】
「日本の国土は一番（地震で）動きやすい国土である。そういう状況では、今の原子力発電所を完全に安全に動かすのは不可能」

「日本維新の会」幹事長の大阪府の松井知事はこのように述べ、２０３０年代までに原子力に頼らない産業構造を作り、全ての原発の廃止を次の衆議院選挙の公約に盛り込む方針を明らかにしました。

一方で松井知事は「今後も日本で原子力技術の研究や開発は進め、安全性が認められた原発の輸出は進めるべきだ」との見解を示しました。

環境に優しい製品や技術などを一堂に集めた商談会が、２４日から滋賀県長浜市で始まりました。

長浜市の会場には、環境ビジネスに取り組む３００の企業や団体が出展し、ことしは電力供給の不安などから注目される太陽光や風力発電の商品が多く紹介されています。

特設ゾーンでは、東北の被災地から６つの企業が出展していて、お湯と水の温度差を利用して発電する装置が展示されています。

このほか、水面上の油を瞬時に吸収するシートなどのアイデア商品も多く紹介されています。

「びわ湖環境ビジネスメッセ」は２６日まで、滋賀県長浜市の長浜ドームで開催されています。

２４日の朝は、今シーズン一番の冷え込みとなり、近畿・徳島の各地でも１１月上旬から中旬並みの最低気温を記録しました。

大陸からの冷たい空気が流れ込んだ影響などで、大阪市では午前７時前に１１月上旬並みの１２．０度まで下がり、この秋一番の冷え込みとなりました。

このほかにも、京都市内で最低気温が１１月中旬並みの８．６度を観測するなど、近畿・徳島の４６の観測地点で今シーズンの最低気温を更新しました。

【街の女性】
「ちょっと寒いです…コートほどじゃないかなと思って…」

【街の女性】
「毛布が必要だよね」

【街の男性】
「全然大丈夫ですよ。魔法瓶みたいな体やから」

２４日の日中は日差しもあり、寒さは和らぎそうですが、大阪や奈良では２５日の朝も同じくらい気温が下がりそうです。

兵庫県豊岡市のコウノトリの郷公園が飼育するコウノトリ４羽がロシア・ハバロフスク地方へ寄贈されるため公園を出発しました。

寄贈されるのは２組のつがい、合わせて４羽のコウノトリです。
兵庫県とハバロフスク地方は友好提携を締結していて、コウノトリの郷公園はこれまでに１２羽を譲り受け、人工繁殖や野生復帰事業の重要なきっかけとなりました。

今回寄贈される４羽のうちの２羽は、１９８５年にハバロフスク地方から譲り受けたコウノトリの子どもです。

【兵庫県立コウノトリの郷　佐藤稔・主任飼育員】
「ペアを贈るということですから当然繁殖というものを目指して、むこうでも数を増やしてくれたらなと思っていますし、色んな夢が広がるのかなと思います」

豊岡市で生まれたコウノトリがロシアに贈られるのは初めてで、現地の動物園での繁殖が期待されています。