Visual C++ 2010 Express の導入 【Part.3】
WTL(Windows Template Library)を導入します。
[Step.0] WTL 最新バージョンのダウンロード
「Windows Template Library (WTL) | Free Development software downloads at SourceForge.net」のページで最新の WTL をダウンロードしてください。
現在(2012/03/23)のバージョンは、8.1.11324 です。
「Download」の場所をクリックして、wtl81_11324.zip ファイルを適当なフォルダにダウンロードしてください。
wtl81_11324.zip の内容は、上の通りです。
ZIP ファイルの解凍の方法は、ここでは説明しません。
WindowsXP 以上ならエクスプローラにその機能があります。
または、解凍ソフトを使用してください。
ここでは、「C:\Program Files\WTL\81_11324」というフォルダ以下に解凍したフォルダ等をコピーしてください。
[Step.1] WTL 用ウィザード及びスケルトンの日本語化のダウンロード
そのままでは、ウィザードやリソースが英語のままなので、日本語化させます。
(注) リボンバーを使用したい場合は、この日本語化はしないでください。
WTL のページの WTL8.1.9127 用の AppWiz の日本語化差分のファイルをダウンロードします。
8.1.9127 用で、最新バージョンがありませんがこれを使用します。
「WTL8.1.9127 用の AppWiz の日本語化差分」のところをクリックして、WTL81_9127_ja.zip ファイルを適当なフォルダにをダウンロードします。
WTL81_9127_ja.zip を解凍して、AppWiz の 3 つのフォルダを、「C:\Program Files\WTL\81_11324」以下に上書きコピーしてください。
上書きコピーすると、HTML,Scripts,Templates フォルダ以下に 1041 というフォルダが作られていると思います。
Visual C++ 2010 Express のウィザードに登録するため、AppWiz フォルダ内の setup100x.js の JavaScript ファイルを実行してください。
これで、WTL がウィザードに登録されましたので確認してみます。
[Step.2] WTL の確認
Visual C++ 2010 Express を起動してください。
新規のプロジェクトを作成します。
左の「WTL」をクリックすると、「ATL/WTL AppLication Wizard」が表示されます。
(注) ここでこれがない場合は、setup100x.js の JavaScript ファイルが実行されていないことが考えられますので、Visual C++ 2010 Express を終了し、setup100x.js を実行してください。
「ATL/WTL AppLication Wizard」をクリックします。
「名前(N):」は、Test を入力します。(ここがプロジェクト名となります。)
「OK」をクリックしてください。
上のダイアログボックスが表示されます。
ちゃんと日本語で表示されています。
ここでは、ダイアログボックスベースのアプリケーションをスケルトンのまま作ります。
「アプリケーションの種類」をクリックしてください。
「ダイアログ ベース(D)」を選択して、「.CPP ファイルを作成(F)」にチェックを入れてください。
よければ、「完了(F)」をクリックしてください。
おっと、エラーです。
Visual Studio 2003 .NET ではこれが出なかったのですが...
原因を探ると、"C:\Program Files\WTL\81_11324\AppWiz\Files\Scripts\1041\default.js" に問題がありました。
対応策として、1033 の方の default.js を使わせればよいことがわかりましたので、以下の通り対応しました。
1041 の default.js は残しておきたかったので、1041 のフォルダ名を、_1041 と変更して、1041 の default.js を使用できなくしました。
これで、ウィザードは、ちゃんと作動してくれるはずです。
Visual C++ 2010 Express を起動して、上記の方法で新規プロジェクトを作成してください。
作成できたら、そのままで、「ビルド」してみてください。
おっと、今度は、2 つの warning と 1 つのエラー。
2 つの warning
「warning MSB8004: Intermediate ディレクトリの末尾がスラッシュではありません。...」
「warning MSB8004: Output ディレクトリの末尾がスラッシュではありません。...」
は、「プロパティページ」の「構成プロパティ」の「全般」にある「中間ディレクトリ」及び「出力ディレクトリ」の指定フォルダ名の後ろに \ 記号がないための、warning であるらしい。
そこで、指定フォルダ名の後ろに、\ 記号を追加すると warning が消えます。
1 つのエラー
「fatal error C1083: include ファイルが開けません。'atlbase.h'...」
これは、当然、Visual C++ 2010 Express には、ATL がありませんので指定しなければなりません。
「プロパティページ」の「構成プロパティ」の「VC++ ディレクトリ」にある「インクルードディレクトリ」に
ATL のインクルードファイルがあるディレクトリを指定する必要があります。
Microsoft Platform SDK を導入した時を思い出してください。
"C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Include\atl"
のフォルダに ATL のインクルードファイルがありますので、これを追加します。
また、このままでは、WTL のスケルトンの部分のコードのインクルードファイルが指定されないので、
"C:\Program Files\WTL\81_1134\Include"
のディレクトリも追加してください。
再度、ビルドしてください。
今度は、warning やエラーがでず、正常にビルドできたと思います。
次に、作成された実行ファイルを起動してみてください。
上のダイアログボックスがでれば、おおむね大丈夫だと思います。
以上で、WTL の設定は終わりました。
次は、リソースエディッターをどうするかです。
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「Windows Template Library (WTL) | Free Development software downloads at SourceForge.net」のページで最新の WTL をダウンロードしてください。
現在(2012/03/23)のバージョンは、8.1.11324 です。
「Download」の場所をクリックして、wtl81_11324.zip ファイルを適当なフォルダにダウンロードしてください。
wtl81_11324.zip の内容は、上の通りです。
ZIP ファイルの解凍の方法は、ここでは説明しません。
WindowsXP 以上ならエクスプローラにその機能があります。
または、解凍ソフトを使用してください。
ここでは、「C:\Program Files\WTL\81_11324」というフォルダ以下に解凍したフォルダ等をコピーしてください。
[Step.1] WTL 用ウィザード及びスケルトンの日本語化のダウンロード
そのままでは、ウィザードやリソースが英語のままなので、日本語化させます。
(注) リボンバーを使用したい場合は、この日本語化はしないでください。
WTL のページの WTL8.1.9127 用の AppWiz の日本語化差分のファイルをダウンロードします。
8.1.9127 用で、最新バージョンがありませんがこれを使用します。
「WTL8.1.9127 用の AppWiz の日本語化差分」のところをクリックして、WTL81_9127_ja.zip ファイルを適当なフォルダにをダウンロードします。
WTL81_9127_ja.zip を解凍して、AppWiz の 3 つのフォルダを、「C:\Program Files\WTL\81_11324」以下に上書きコピーしてください。
上書きコピーすると、HTML,Scripts,Templates フォルダ以下に 1041 というフォルダが作られていると思います。
Visual C++ 2010 Express のウィザードに登録するため、AppWiz フォルダ内の setup100x.js の JavaScript ファイルを実行してください。
これで、WTL がウィザードに登録されましたので確認してみます。
[Step.2] WTL の確認
Visual C++ 2010 Express を起動してください。
新規のプロジェクトを作成します。
左の「WTL」をクリックすると、「ATL/WTL AppLication Wizard」が表示されます。
(注) ここでこれがない場合は、setup100x.js の JavaScript ファイルが実行されていないことが考えられますので、Visual C++ 2010 Express を終了し、setup100x.js を実行してください。
「ATL/WTL AppLication Wizard」をクリックします。
「名前(N):」は、Test を入力します。(ここがプロジェクト名となります。)
「OK」をクリックしてください。
上のダイアログボックスが表示されます。
ちゃんと日本語で表示されています。
ここでは、ダイアログボックスベースのアプリケーションをスケルトンのまま作ります。
「アプリケーションの種類」をクリックしてください。
「ダイアログ ベース(D)」を選択して、「.CPP ファイルを作成(F)」にチェックを入れてください。
よければ、「完了(F)」をクリックしてください。
おっと、エラーです。
Visual Studio 2003 .NET ではこれが出なかったのですが...
原因を探ると、"C:\Program Files\WTL\81_11324\AppWiz\Files\Scripts\1041\default.js" に問題がありました。
対応策として、1033 の方の default.js を使わせればよいことがわかりましたので、以下の通り対応しました。
1041 の default.js は残しておきたかったので、1041 のフォルダ名を、_1041 と変更して、1041 の default.js を使用できなくしました。
これで、ウィザードは、ちゃんと作動してくれるはずです。
Visual C++ 2010 Express を起動して、上記の方法で新規プロジェクトを作成してください。
作成できたら、そのままで、「ビルド」してみてください。
おっと、今度は、2 つの warning と 1 つのエラー。
2 つの warning
「warning MSB8004: Intermediate ディレクトリの末尾がスラッシュではありません。...」
「warning MSB8004: Output ディレクトリの末尾がスラッシュではありません。...」
は、「プロパティページ」の「構成プロパティ」の「全般」にある「中間ディレクトリ」及び「出力ディレクトリ」の指定フォルダ名の後ろに \ 記号がないための、warning であるらしい。
そこで、指定フォルダ名の後ろに、\ 記号を追加すると warning が消えます。
1 つのエラー
「fatal error C1083: include ファイルが開けません。'atlbase.h'...」
これは、当然、Visual C++ 2010 Express には、ATL がありませんので指定しなければなりません。
「プロパティページ」の「構成プロパティ」の「VC++ ディレクトリ」にある「インクルードディレクトリ」に
ATL のインクルードファイルがあるディレクトリを指定する必要があります。
Microsoft Platform SDK を導入した時を思い出してください。
"C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Include\atl"
のフォルダに ATL のインクルードファイルがありますので、これを追加します。
また、このままでは、WTL のスケルトンの部分のコードのインクルードファイルが指定されないので、
"C:\Program Files\WTL\81_1134\Include"
のディレクトリも追加してください。
再度、ビルドしてください。
今度は、warning やエラーがでず、正常にビルドできたと思います。
次に、作成された実行ファイルを起動してみてください。
上のダイアログボックスがでれば、おおむね大丈夫だと思います。
以上で、WTL の設定は終わりました。
次は、リソースエディッターをどうするかです。