政治【金曜討論】「領域警備法の制定」 荒木和博氏、水島朝穂氏+(4/5ページ)(2012.10.26 08:09

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【金曜討論】
「領域警備法の制定」 荒木和博氏、水島朝穂氏

2012.10.26 08:09 (4/5ページ)
荒木和博氏

荒木和博氏

 --日本が自制していれば中国は出てこないといえるか

 「そうは言っていない。かりにある程度の漁民が上陸したとしても、海保で対処可能だ。また、私の立場ではないが、現行法を前提にすれば、万が一『ゲリラ』が上陸したとしたらそれは法的には陸自の問題になる。領域警備法は屋上屋を架すもので、問題解決にはつながらない」

 --領域警備法が出てきた背景に北朝鮮の不審船事件があった。海保で工作船に対処できるのか

 「確かに奄美沖の工作船(平成13年)は対戦車用火器などを積んでいたが、だから海自護衛艦で対処、ということにはならない。海洋の治安確保は周辺国の海上警察のネットワークを強めていくことが大切だ。海保の大型巡視船は強力で、対応は可能だろう」

 --尖閣諸島について、米国は「日米安保の適用範囲」と繰り返し表明しているが、どうみるか

 「それは安保条約を前提にする立場からすれば、当たり前のことを言っているにすぎない」

 --尖閣で有事の際、米軍は守ってくれるか

 「米国にとっては米軍基地を守ることが第一義。議会や国内事情により、米軍が尖閣で動くことは自明ではない。そもそも尖閣問題をそういう軍事一辺倒の発想で解決しようとすることが問題だ」

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水島朝穂氏

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