過程重視の無自覚売国日本人と結果だけほしい大陸人の盗用事件簿
過程重視の無自覚売国日本人と結果だけほしい大陸人の盗用事件簿
日本には「惜敗」という言葉がある。
実力の割にはがんばった、とか、格上の敵に善戦したとか、昔に比べて成長したとか。
私もスポーツの世界では、そのような言葉を耳にして、なかなか良かったとか感動を与えてくれたなどとコメントをすることは多い。特に、毎年春と秋に行われる甲子園の高校野球ではそのような感覚を覚え、自分の額英時代を重ね合わせて懐かしく思うときがある。
選挙が近くなってきている。選挙事務所の視察や激励に行くことも少なくない。しかし、最近懸念しているのは、選挙の事務所の中にこのスポーツの感覚が蔓延してしまっていることが少なくないのである。
ある選挙事務所で「こうしたほうが良い」などのアドバイスをしていたところ、「私はがんばっているのに」というような反論が来る。もちろん、保守系の政治運動化にも多い状態である。しかし、この内容に関して私は必ず「あなた方がやっているのは、政治であって高校野球ではない」というのである。高校野球は、はっきり言って負けても命をとられることはない。いきなり何を言うのかと思うかもしれないがお付き合いいただきたい。優勝を目指してグランドでプレーするのであるが、残念ながら、高校野球で優勝するチームというのは全国の高校の中で1校しかないのである。そして予選の緒戦を敗退したチームでも、優勝していないチームは「たった1回しか負けていない」のである。そのために、一人ひとりのプレーに関し、みんなが良く見えるようになる。優勝高校出身者でないプロ野球選手が活躍するなどということは少なくないのである。もちろん、そのためには「惜敗」という単語は必要である。わざと負けたり、1回の負けで「良いところなく」負けたのと、善戦して惜しくも敗退するのとではわけが違う。そして、それは命をとられるわけでもないし、その結果よりも過程を重視する文化そして成長期というその選手たちの成長の部分があるのだ。
しかし、社会人はまたく違う。社会人というのは、当然に結果を求められる。契約件数で争ったとして、「惜敗」も「惨敗」も同じ。ひとつの会社との契約は、よほど特別なことがない限りひとつしかないのであるから、惜敗であろうと惨敗であろうと不戦敗であろうと、契約をできなかったということに関しては同じである。そして、それは会社の収入に直結し、ひどいときには会社の倒産、そして従業員の解雇につながるのである。
一方政治の場合は、選挙に関しても「惜敗」というのはない。基本的に惜敗も惨敗も同じ。当選しないということに関してはまったく変わらないのである。そして、そのときに「私はがんばった」などといっても笑われるだけであるし、「それでも落選したんでしょ」といわれて終わりだ。それどころか、そのような結果が多く変な政党が勝利をしてしまえば、日本国全体の運命も変わるのである。日本国全体の運命が変わるというのは、当然に、われわれ日本の国民の生活が変わるということ、そして子孫の将来が、日本の未来が変わるということだ。
この日本的文化は、もう一つ、中国や韓国のスパイ事件を誘発している。非常に日本人的な感覚が、もうひとつの中で、日本を大きな危機に陥れているのである。そのことについて、少々記事を読んでいただきたい。
サムスンから技術だけ盗まれ“用なし”クビ日本人が急増中!?
経営再建中の半導体大手・ルネサスエレクトロニクスは、同社の早期退職優遇制度に7511人の応募があったと発表した。会社側が想定していた5千数百人を大きく上回る結果となった。一部では整理解雇に踏み切るのではと噂されていたが、杞憂に終わったようだ。
ただ、人材の地盤沈下は予想以上に深刻だ。早期退職の対象にならない若い優秀な人材までもが、新天地を求めて辞めているケースが目立つからだ。一方、かつて韓国メーカーから引き抜きにあって海を渡った技術者たちも、「クビ」になり国内に職を求めるケースが増えている。半導体関連の人材市場が、「再就職」をめぐり、かつてないほど賑わっている。
●買い手市場の半導体技術者
「人材の質が3ランクくらい一気に上がった」。都内ベンチャー企業の社長はこう語る。同社はソフト開発が主力だが、ここ数年、半導体関連ビジネスの事業を拡大している。「昨年まではなかなか人が採れなかった」が、年初以降、「完全な買い手市場」といい、自然と笑みもこぼれる。気になるのは応募してくる層。「ルネサスやエルピーダメモリ出身の30代半ばまでが多い。会社に切られたというより、会社を見切った人が多い」と指摘する。
ルネサスなどからの流出組が駆け込むのは、ベンチャー企業だけでない。ルネサスの競合である米フリースケール・セミコンダクタは、今秋までに、年初に比べて自動車向け半導体の技術者を3倍に増やした。「市場には人があふれているからね」と同社関係者はささやく。
●米インテルはエルピーダ流出組に食指
海外大手では、世界最大の半導体メーカー・インテルが、エルピーダ出身技術者の囲い込みに動いているとの観測も広まる。インテルは、デジタル機器の頭脳の役割を果たすMPU(超小型演算処理装置)が主力。エルピーダは記憶用途に使うDRAMの専業だが、半導体業界では周辺技術を取り込んだシステムでの納入が今後増える見通し。メモリー技術の重要性も増しており、エルピーダ出身技術者の人気も高い。国内の外資系メーカー幹部は「人材紹介会社から、エルピーダ出身技術者の紹介も増えている」と語る。
●韓国からの出戻り組も急増?
前出のベンチャー企業社長によると、もうひとつ大きな変化があるという。
サムスンなど韓国企業に在籍する日本人からの応募が、急に増え始めたというのだ。社長は「履歴書を見ると、日本の一流電機メーカーに在籍した後、サムスンに転職したケースがほとんど。韓国企業に引っ張られたが『用なし』になったのでしょう」と推測する。つまり、サムスンが技術を盗むために引き抜いたが、盗み終えたため、彼らを雇用していく積極的理由がなくなったというわけだ。
彼らは数カ月の猶予を与えられ、その間に職探しに奔走しているという。このベンチャー企業とは別の半導体設計会社の幹部も、「韓国からの『逆輸入』技術者が採用に応募してきた」と語っており、出戻り組は増えているようだ。国内の半導体関連市場は、ルネサス、エルピーダ、そして韓国からの逆輸入組が、三つ巴で椅子を奪い合っている状態というわけだ。
ルネサス、エルピーダが沈みゆく船であることは間違いない。一方、ぬるま湯である日本の半導体メーカーから出て生き残るには覚悟が必要だが、人材紹介会社の社員は「今のタイミングで飛び出すことは正解だろう」と語る。残るも地獄、飛び出すのも地獄ならば、新天地を求めるのは当然。
「椅子取りゲーム」は熾烈さを増しそうだ。
(文=江田晃一/経済ジャーナリスト)
ビジネスジャーナル 2012年10月22日06時02分
http://news.livedoor.com/article/detail/7066092/
輸出規制の炭素繊維、中国に不正持ち出しか 大阪の商社 軍事転用可
軍事転用される恐れがある炭素繊維が、大阪府内の商社から中国に不正に持ち出された疑いがあることが捜査関係者などへの取材で分かった。炭素繊維は外為法で輸出が規制されており、外為法違反や詐欺の疑いも浮上。捜査関係者からは「戦闘機に使われれば、燃費など中国の軍事レベル向上につながりかねない」との声も上がっている。
関係者などによると、戦闘機の機体に転用したい中国軍事関係者が最新鋭旅客機「ボーイング787」の機体にも使われる東レの最先端の炭素繊維を入手するよう、大阪府内の商社に依頼。平成21年8月に、この商社が約1キロの炭素繊維を経済産業省の許可を得ないまま、中国に持ち出した疑いがあるという。
この商社は東レと取引実績がなかったため、静岡県内のベンチャー企業に東レの炭素繊維約2トンを2千万円で入手するよう依頼。ベンチャー企業は「工場で生産する水素発生装置のボディーに使う」などと東レ子会社に虚偽説明を行い、サンプル約1キロを確保した。商社はその後、中国側に炭素繊維を手渡したとみられている。静岡県警は捜査を行い、同様の事実を把握している。
東レは社内調査などの結果、「詐欺行為の被害に遭ったことは把握しているが、商社が中国側に対し、低品位の炭素繊維を最先端のものと偽ったのではないか」(首脳)としている。大阪の商社は「特にコメントすることはありません」としている。
2012.10.24 08:09 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121024/biz12102408100004-n1.htm
日本人が、「過程」を大事にし、高校野球が国民的文化でその感動を考えているのに対して、中国と韓国は「結果」を大事にする文化である。過程などというのはまったく関係がなく、完全に結果だけを求める。いや、過程はないほうが珍重される。これほど文化はまったく違うと考えてよい。「過程を省略する」という目的のためには、費用対効果で考えて効果のあることをおおなう。上記の記事におけるサムスンの日本人雇用と解雇の話も、また、東レと中国企業の炭素繊維の話も同じだ。まさに、それらを作り出す過程を重視せず、結果だけをもらうということに終始している両国の文化そのものである。
一方、日本は過程を重視する。このことは、中国や韓国に技術を求められるときも同じだ。相手の文化や人間性をまったく考えることなく、単純に、自分の出した結果を提示する。そのために、新幹線の技術も、ラジコンヘリコプターも全て盗まれてしまう。しかし、日本人は過程を重視するので、それ以上の技術や求められれば、新たな技術、相手の要望にあったカスタマイズに自信がある(もちろんこの段階では結果は出ていない)。相手は結果を求めているのに、過程の重要性を説いても意味がない。
その上で、日本が不景気で韓国や中国に金銭欲を満たすだけの条件を出される。当然に相手は結果を合法的にもらうことしか考えていない。研究開発費の何十分の一のコストでけっかをえられるのであれば、多少、日本のマスコミに非難されようと関係がない。なぜなら過程を重視する日本人は1億2千万人もいるのである。
現在、スパイ事件をいくつか追っているのであるが、そのスパイ事件の多くは、情報提供者、要するに日本人が気がつかないうちに情報を提供してしまう場合である。中国人や韓国人は、単純にそのことが大きな目的になっており、愚痴を聞いたり過去の苦労話を聞く中において結果だけを持ってゆくことに成功する。本人は、昔話や会社の愚痴、そして苦労話をしただけであり、日本社会、特に社会人の集まる居酒屋では通常に行われていることになる。その通常に行われることをやって「スパイ」の片棒を担がされるの出るから、まったくわからないということになる。上記の韓国のサムスンの例などはその典型なのではないだろうか。結果をもらえた中国や韓国は、まさに用済み。ごみと同じように捨てられてしまう。いや、文句を言うのだから「ごみ以下」の扱いになってしまうのである。
今回は、典型的な例から、スパイ事件の二つの例を、日本人と大陸人の違いから見てきた。もちろん、この「過程」と「結果」というだけでなく、他の要因もあって、事件は発生する。しかし、ひとついえるのは、日本の経済対策がしっかりし、同時に日本人が中国や韓国に関する正確な知識または正確な人間性をしっかりと認識していれば、このような事件はある程度防げるのではないか。もちろん他の要因もある。しかし、国会新聞の立場から言えば、日本の経済対策の遅れ、民主党政権による日本経済の破壊が、技術しか売るものが無くなってしまった日本人の問題と、「過程重視」による罪悪感の希薄さがこの問題を助長しているように思えてならないのである。
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