中国はピラミッド構造です。トップは共産党の書記。次に政治局常務委員が9人、今度7人に減りますが。その下に政治局が25人。その下の中央委員が約200人。さらに中央委員候補というのがいる。
この中央委員のうち実に約92%の家族や遠戚が海外で暮らしていて、海外のパスポートを取っていることが分かっています。これだけ見てもメチャクチャです。
中国のバブル崩壊はすでに始まっている
中国のバブル崩壊は近いのではなく、すでに始まっています。今はそれをゴマかしているだけです。
売れ残りマンションが約8000万戸あると推定されており、金額にして約5兆元、日本円で約64兆円。銀行の不良債権は少なく見積もって150兆円くらいある。要するに200兆円規模でバブルが間もなく弾けるわけです。
中国のGDP(国内総生産)が約550兆円だから、どれだけの爆発力を持っているか。共産党の幹部はみんな知っているから真っ青になっている。
そうした中で、人民は貧困にあえいでいて不満を持っている。そのガス抜きは今までは反日でしたが、効き目がなくなってきた。それで反政府暴動を起こしそうな人間をどんどん捕まえています。
中国には国家安全部というのがあり、公安や警察と合わせた予算が、実は国防費よりも多いんです。誰も指摘しないんですが、これは大事な点です。中国の軍事力が脅威だと言うけれども、それを上回る予算を警察が使っている。
それは外に対してではなく内側、国民の弾圧のために使っているわけです。インターネットの監視などを徹底してやっていて、権力側は自信を持っている。この壁を突き破って反政府運動に至るかどうかは大いに疑問です。そこまでの力はまだ民衆にはない。
だから中国の体制はまだまだ崩れないでしょうし、よって経済は悪くなるいっぽうだと思います。
「マット安川のずばり勝負」10月19日放送
マット安川(本名:安川昌之)
(株)オフィスヤスカワ代表取締役。1973年1月10日生、神奈川県出身。O型。大学在学中から30種以上の仕事に携わり、のちに渡米。語学を学び、インターンシップ、のち現地法律事務所へ勤務、3年間マネジメントを担当する。帰国後、各界著名人のトレーナー兼マネジメントなどを手がけ、企業コンサルティング、事業マッチングのほか、TV・ラジオの番組DJ・企画制作など多方面に活躍中。
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