――46歳からの2年間で23kg痩せられたとか。
そうそう。あまりに急激に痩せたからね。顔やらも肉が減った分皮がダブついてね。
夫は、体重計に乗っては下の数値を見てうれしそうにしてるんやけど、その上にある鏡に映った自分の姿には興味がなかったからね。どんな顔してるかわからんかったんやろね。
ずいぶん、いろんな人に「なにか重大な病気なんじゃない?」と言われたもんでした。
それに痩せていくのに合わせて、背広とか新調するんやけどね、それが出来上がった頃にはさらに痩せてて着られない、なんてことも二度、三度とありましたよ。
まあ、しかし、ジョギングのおかげでいまも健康で元気に暮らしているのは事実やね。走らんかったら、とっくに死んでたと思うわ。
実はジョギングは
“脳科学おばあちゃん”が先輩
――実はジョギングを始めたのはカヨ子さんのほうが先だった、と伺いましたが。
そうです。東京から犬山に来てね。ちょっと音楽会に行きたいと思っても、田舎やし、そんなん、ないやないですか。それでね、周りの景色はよかったんで、走ってみようかな、と思って。
夫は「なにアホなこと始めたんや……」てな感じで冷たい目で見てましたけどね(笑)。
そのうち、私は畑仕事をするようになったんですが、夫が走り出して。そうしてどんどんハマっていきましたね。私が畑でつくった獲れたての野菜を食べて、みるみるうちに痩せていきました。子どもの皿にのってる肉まで横取りして食べてた人だったのに。
そもそもアメリカで研究生活を送ったときに、アメリカ流の肉食生活が身について、太っていったんですよ。私は食事だって自分でちゃんとコントロールするから、そんなに太ったり痩せたりはしてないけどね。