【第120回】 2010年12月20日
「そんなもん、困ることなんてあらへん。無理して9時に寝かせる必要なんてないがな。パパと一緒にちょっと遊ばせて、それからみんな一緒に11時に寝たらええやん。赤ちゃんを9時前に寝かせるよりも、パパとスキンシップさせたほうが、赤ちゃんにとっても、仕事で疲れたパパにとってもええこっちゃ」って答えるの。
育児書を「参考」にするのはおおいに結構やけど、100%その通りにする必要なんてあらへんから。あくまでも基本は、その家その家、その子自身の特性によって違うということ。
これはな、大人かて一緒やで。
競博士は
没頭するタイプ
――競先生は、半世紀以上も「朝活」されていますし、ジョギング歴も30年以上のようですが。
あの人は特別。これ、と決めたら脇目もふらずに努力する。
仕事(脳の研究)も大好きやしね。走ってるのだって、いつまでも健康でいい仕事がしたいからでしょ。いまや走ること自体が仕事になってるようやけど。
まあ、とにかく、あの人ほどの努力家を私は見たことがない。だから、私の夫のマネをしようとしても無理。
ただ、一心不乱に好きなことに没頭するから、その代償も大きいよ。夢中になって研究論文を読んでて、財布入りのカバンを電車の網棚に忘れる、とか。事務的なことが苦手やから、海外での学会に行くときに飛行機やホテルの手配がうまくできなかったり。いらん出費も多い。そのへんはできるだけ私が仕切るようにはしてるんやけどね。
無駄な出費が多かったのは、ジョギングを始めた頃もそうやね。
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