――じゃあ、「朝が弱い」というわけではなかったのですね?
強いか弱いか言うたら、「弱い」ほうやとは思うよ。でもね、「朝活」じゃなくて、要するに、「自分で時間をコントロールする」いうことですよ。
私は、夜中に夫の研究室に差し入れを持っていってたときも、ゲームにハマって徹夜三昧しているときも、海外旅行するときも、常に自分で自分の生活リズムをつくっていました。ものごとの優先順位を考えて、それがうまくできるように生活をつくっていくわけです。
人によっては、どうしても夜型の人もいるでしょう。そういう人は夜型の仕事をしたらよろしいやん。無理して朝型の生活なんてすることない。
起床時間は人それぞれ
他人の意見に縛られなくていい
――いやいや、しかしそう言ってしまうと、超「朝活」法を提唱されている競先生のお立場が……。
何言うてんのん。結局はおんなじことやんか。「朝型の生活をしよう」としてそういう時間管理をするってことでしょ。そら、朝の太陽が上がるとともに起きたほうが、気持ちがええわな。25時間の概日(がいにち)リズムも、光の刺激を受けて24時間にリセットされるわけやし。
ただ、私から言わせたら、「何時に起きるべし」なんていうのは人それぞれ違うわけやから、そんなもん、他人の書いた本に従うなんていうのはアホらしい、ということ。
私、いま、赤ちゃんの育脳法を教える会社をやってるでしょ。そしたらね、
「育児書にあるように、赤ちゃんを夜9時までには寝させたいのに、パパがちょうどその時間に帰宅するので、赤ちゃんが起きてしまって困ってるんです」
なんていう相談がくるのよ。