――なるほど。運動することで夜もぐっすり眠れるようになり、朝はスッキリ目覚められるということですね。ところで、先生はもう半世紀以上「朝活」をされているとか?
「朝活」というか、学生の頃から早起きでしたね。中学生くらいからNHKのラジオ英語を聞くのを日課にしていましたから。勤務していた京都大学霊長類研究所は、愛知県の犬山にある自宅から走って通える距離でしたので、実際に走って通勤していました。
退官してからは、電車通勤でしたので、ラッシュを避けて7時前には仕事場に着いていました。いまでもだいたい4時半には起きて、妻と自分用にコーヒーを沸かします。妻はまだグースカ寝てますけどね。
カヨ子 「寝てるんとちゃう!まどろんでるだけや。鼻は香ばしいコーヒーの香りを楽しんでるでー」
“脳科学おばあちゃん”登場!
ゲームにハマって徹夜三昧の過去を告白!?
――あ、カヨ子さん! カヨ子さんは「朝活」どころか、家族の朝食を夜のうちに用意して、朝までゲームをして家族の登校時間にやっと眠りにつく、なんてことも聞きましたが……?
カヨ子 それは昔の話や。いまは自分で会社やってるからね、従業員より早く7時には、近くの事務所に「出勤」してます。
いまの人は「朝活」とかなんとか言うけどね、昔から有能な人は朝早くから仕事してましたよ。勢いのある会社は、夜遅くまで働くんやない。朝から重要な会議をして、大切なことは朝決めてた。
私も、子どもができる前は、仲介業のような仕事をしてたけどね。朝は6時~9時の間に得意先を回って、小僧さんたちと一緒に店先の掃除をしたものです。いわゆる「朝駆け」というやつです。
まだ店主なんかは出社してないけど、小僧さんの仕事を手伝うことで私が持っていった商品をいいところに並べてくれたり、融通してくれるわけです。