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 『原発再稼働・理想と現実の狭間』(6)

   『原発再稼働・理想と現実の狭間』(6)
 
 現実問題として大飯原発再稼働は止めることが出来ないでしょう。とすれば理想論としては『原発40年廃炉規制』に頼るほかありません。民主・自民・公明3党の修正協議で合意した事実を尊重したい。
 
 日本に存在する原発で、廃炉が決定した原発は6基。浜岡原発1・2号機。福島第1原発1・2・3・4号機です。浜岡原発は採算性の問題で、福島第1はご存じのように事故で廃炉が決定しました。
 
 今後、10年経過した2022年には、福島第1原発のⅠ〜4号機を含め5・6号機が、東海原発2号機。敦賀原発1号機。美浜原発1・2・3号機。大飯原発1・2号機。高浜原発1・2号機。島根原発1号機。伊方原発1号機。玄海原発1・2号機の19基が抵触します。
 
 これらの老朽原発は、当然厳格な安全検査で耐震設備・津波対策の堤防設置・重要免震棟の設置・ベントろ過装置の設置等で莫大な維持費用が必要となり、採算性が取れない結果になるでしょう。
 
 その上、新設される「原子力規制員会」の厳しい規制に晒され、現在の法律で許されている最長20年(1回限り)稼働延長の許可は殆んど不可能になり、廃炉を免れない事態になります。
 
 更に20年後の2032年には、残る35基の原発も、泊原発3号機。東通原発1号機。女川原発3号機。浜岡原発5号機。志賀原発2号機の5基のみとなります。つまり、殆んどの原発が廃炉になるのです。
 
 新しい組織「原子力規制委員会」が機能すれば、全国の原発は殆んど廃炉される事実を考えれば、『理想と現実の狭間』で、最終的には理想論が勝利する日が必ず訪れるのです。充分望みはあります。
 
 今後20年は長いようで、あっという間の時間かも知れません。美しい日本の国土が「原発の無い」安全で平和な国になり、将来、子々孫々に残せる希望を持って、お互い理想を掲げて努力しましょう。
 
                                熱海の爺
 

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