【小池竜太】原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理は23日、原発の耐震性を考えるうえで、40万年前より後に動いたものを活断層とみなす考えを示した。現行は、国の耐震指針で12万〜13万年前以降に活動した断層を活断層としている。今後、活断層の対象を広げるよう基準の見直しを検討する。基準が厳しくなれば、さらなる耐震補強が迫られる原発が出てくる可能性もある。
島崎氏はこの日、報道関係者の取材に、40万年前以降は現在と同じような力が地下にかかっているとの、考えを示した。隆起した地形などからみて、こうした考えは専門家の間では一般的な考えになっている。このため、40万年前以降に動いた断層は今後も動く活断層の可能性があると指摘した。