'12/10/26
定期未使用分750万円 井笠
井笠鉄道(笠岡市)のバス事業廃止問題で、廃止後の11月以降に有効期間が残る定期券は井原市内で201人分、750万円相当に上ることが24日、分かった。市が市議会予算決算委員会などで示した。
井笠鉄道の定期券は今月31日までしか使用できない。市によると、通学分は198人、748万円相当。残る3人は通勤で期間については不明としている。
同社は「払い戻しは難しい」としている。市も「井笠鉄道分の支援は考えていない」とした。
この日あったバス路線廃止対策会議では、未使用分の通学定期券を持つ人が、11月から来年3月まで代替運行する中国バス(福山市)の定期券を買うと、未使用期間分の半額を沿線の5市2町で負担することを申し合わせた。事務局の提案に、滝本豊文井原市長は「今回は不測の事態。ぜひとも実施すべきだ。教育を受けるための通学手段を保障することも自治体の責務」と賛成した。