十勝毎日新聞社ニュース
東急ハンズ効果絶大
美容用品や調理器具などを取りそろえ、周辺テナントにも好影響を与えている「東急ハンズトラックマーケット」
帯広市内の百貨店藤丸(藤本長章社長)に9月にオープンした物販大手「東急ハンズ」の期間限定店舗「トラックマーケット」の開店後1カ月の売り上げが計画を16%上回り、好スタートを切った。開店効果は周囲のテナントでも来店客数や売り上げが伸びるなど好影響を与えている。
同マーケットは美容用品や調理器具などに特化した店舗として、藤丸6階の玩具売り場にオープンした。主に女性をターゲットにしており、入り口に並べられたノンシリコンシャンプーが人気を集めている。調理器具ではりんごの皮むき機、しょうゆ霧状に均一にかけられるスプレーが好評で、入荷待ちの商品も出てきた。
スタッフリーダーの所靖人さんは「東急ハンズ」というブランドの強さを実感する。「東急ハンズのマークが人気で、買い物かごが欲しいという問い合わせもあるほど」と驚く。
強いブランド力を持つ店の開店は同じ階の店舗を中心に好影響を与えている。隣接する文具コーナーは前年同月比15%増となり、サンリオショップは同10%増を記録。5階の家庭用品は21%増となり、藤丸の矢野雅彦販売部長は「トラックマーケットに置いていない調理器具を買い求める客で売り上げが伸びた」とみている。
同マーケットに隣接する「時計・宝石の石岡藤丸店」でも店に立ち寄る客数が増えた。今坂健一店長は「トラックマーケットの開店を機に久しぶりに顔を見せるお客もいた。このチャンスに新たな顧客を獲得したい」と話す。
スタッフがお薦め商品を紹介するブログを開設した他、11月からはクリスマスコーナーも展開する予定。矢野部長は「引き続き若年層やファミリー層の集客を図り、他の店舗も刺激を受けてもらえれば」と話している。