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梅田阪急先行開業 演出型百貨店に一新建て替え中の阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)が25日、11月21日の全面開業時(売り場面積8万平方メートル)の約8割にあたる売り場で先行開業した。売り場面積の2割をイベント開催など非物販のスペースにあて、集客力を高めた。JR大阪駅周辺で昨春から相次いだ百貨店の増床・出店ラッシュは、阪急の全面開業で一段落し、今後は各店の競争激化が予想される。 朝から約2000人の行列ができ、午前10時に予定していた開店を15分繰り上げた。5階にはルイ・ヴィトンなどの高級ブランドがそろい、多くの客が訪れた。 建て替え工事は約600億円を投資し、約7年かけた。地下2階、地上13階建てで、全面開業後の売り場面積は建て替え工事前の約1・3倍になる。開業後1年間の売上高の目標は、2011年度の約1・7倍の2130億円(紳士服専門の「阪急メンズ大阪」を含む)だ。 「わざわざ行きたくなる百貨店」を目指し、9〜12階に吹き抜けの広場「祝祭広場」を設けたほか、イベントスペースを24か所に配置した。10階の雑貨売り場「うめだスーク」は文具や生活雑貨だけでなく、鉄道模型や和紙製品など「こだわりの店」を集めた。町歩きを楽しむ感覚で買い物ができる。休憩スペースとレストラン、カフェの合計で2800席の座席を用意した。 祝祭広場を訪れた京都市中京区の化粧品販売員細川恵さん(35)は「開放感があって、楽しめる休憩場所になりそう。新しい待ち合わせ場所になるかも」と笑顔で話した。内山啓治店長は「店内を歩いて新しい発見をしてもらい、買いたくなるような仕掛けをした」としている。 (2012年10月25日 読売新聞)
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