ライプツィヒの夏

2010年のバンクーバーオリンピックの女子フィギュアスケートは、けっきょくキム・ヨナと浅田真央のどちらかしか金メダルを取れる見込みのある選手はいなかったと思います。で、キム・ヨナのほうがいい演技をしたので金メダルを取ったわけです。

さてさて、2006年のトリノオリンピックの際は、浅田は出れば金メダルをねらえたといわれましたが、年齢制限に引っかかって出場はできませんでした。出ていて金メダルを取れたかどうかはわかりませんが、ともかく取れる可能性のある選手ではあったかと思います。

それでは、2014年のソチオリンピックは・・・？

現段階での話ですが、現実には金メダルはきついでしょうね。ロシアの若手が台頭していますから、たぶん彼女らを中心に女子フィギュアはまわっていくでしょう。2012年の浅田真央の世界選手権での成績は6位でしたが、安藤美姫とキム・ヨナの2人（2011年の世界選手権の1位と2位）が欠場しての成績ですから、14年までに間に合わせるのはけっこう厳しいんじゃないんですか。

今年の世界選手権はお母さんが亡くなったりしてショックも大きかったのであまりいい成績ではなかったということなのでしょうが、はてはて、2012-2013シーズンは彼女はどれくらい活躍できますかね？

それなりの成績をとらないと、なかなか2013-2014シーズンでの勝利も見えないでしょう。彼女の場合、オリンピックは金メダル以外目標になりません。そして彼女がそれなりの成績をとれるかです。

素人の私がめったなことを言えるわけがないし言うつもりもないので最低限の発言でやめておきますと、たぶんかつてのようなものすごい活躍は今後の彼女はできないと思います。あの活躍は、まさに競技人生の一瞬の間のみ可能だったわけで、あれをこれからも彼女に期待するのはできない相談です。



そうすると、どうですかねえ、実際問題としてソチでの彼女の金メダルはなかなか目指せないんじゃないんですかね。彼女は目指さざるをえないから目標金メダルになりますけど。

そうこう考えると浅田真央って運がないね。トリノでは彼女は十分金メダルをねらえたけど出場できず、バンクーバーではキム・ヨナみたいなとんでもない選手が前にたちふさがった。ソチはちょっと…。

結果はともあれソチで彼女は引退する可能性が濃厚でしょうけど、オリンピックにはいまのところはあまり相性はよくないですね。

個人的にはぜひ彼女には活躍してほしいんですが（そうでないと、彼女のことを悪く書いても面白くない）、現状では「かつては…｣になりそうかなと。

日本には浅田真央以外にも現役のすごいフィギュアスケートの選手が何人もいますが、でも多くの日本人は「浅田真央にこそぜひ金メダルを取ってほしい」という想いがあるでしょう。しかし現実は…なかなかその想いが実現するのは難しいと思います。

さて、以下は上の記事と関係あると言えばあり、ないと言えばなし。引用はこちら。

＞キム・ヨナ、教育実習を批判した教授を告訴…法廷争いになれば？
中央日報日本語版 6月7日(木)11時22分配信

キム・ヨナ（２２、高麗大）が黄相旻（ファン・サンミン）延世（ヨンセ）大心理学科教授を名誉毀損でソウル西部地検に告訴した。

黄教授は先月２２日、ＣＢＳラジオ「キム・ミファの皆さん」に出演し、「（キム・ヨナは）教育実習を誠実にしていない。教育実習に一度行ってショーをしたと表現するのがより正確な話」とし、キム・ヨナの教育実習を批判した。キム・ヨナは先月３０日、西部地検に告訴状を出し、放送録音の収録などを証拠資料として提出した。

▽名誉毀損となる発言か
キム・ヨナの告訴代理人である法務法人ジアンのイ・サンフン弁護士は「黄教授がキム・ヨナの教育実習をショーと表現した部分は明白な虚偽であるため、名誉毀損になる可能性がある」と主張した。

しかし事件が実際に法廷争いに進むことはキム・ヨナ側も望んでいない。イ弁護士は「（黄教授が）別の意図で話すつもりだったとしてもその表現には問題がある」とし「表現に謝罪の意志を見せれば、いつでも告訴を取り下げる考え」と伝えた。

これに対し黄教授は「話そうと思う本質でない部分が膨らんだ」とし「教育実習の出席について非難したのではなく、核心は大学に対する批判だ。『教育実習はショー』という発言は一種の修辞法」と主張した。

▽法廷争いならキム・ヨナに被害
刑法上の名誉毀損は刑法第３０７条に「公然と事実や虚偽を指摘し、人の名誉を傷つけることによって成立する犯罪」と規定している。単に違う事実を話したからといって名誉毀損が成立するわけではない。

キム・テソプ弁護士（西江大法学専門大学院兼任教授）は「名誉毀損を判断する時は事実の摘示なのか比喩なのかが重要だ。判例を見れば、重要な内容が事実なら細部的なところで違っていても虚偽ではない」と説明した。

キム弁護士は「今回の事例はキム・ヨナに対する攻撃よりも、大学と社会の問題を指摘しようとしてキム・ヨナの例を挙げたケース」とし「インタビュー全般でキム・ヨナに対して言及した部分が占める比率がどれほどか、そしてその言及がキム・ヨナの社会的評価を低下させるほどのことかなどを裁判所が判断する」と述べた。続いて「法廷争いにつながって勝訴するとしても、キム・ヨナ側も失うものが多い」と指摘した。

キム弁護士は「法廷争いではその間、大学にどれほど熱心に通ったかなどが攻防の素材として使われる可能性が高い。こういうことに名前が出てくること自体がキム・ヨナにとって良いことはない」と説明した。

こちらの記事も。

＞キム・ヨナが８日から教育実習…チョン・ジヒョンの母校へ
2012年05月07日16時31分
[ⓒ ＩＳＰＬＵＳ/中央日報日本語版

“フィギュアクイーン”キム・ヨナ（２２、高麗大）が、教育実習生に変身する。

キム・ヨナのマネジメント会社のオールザットスポーツは７日午前、「キム・ヨナが今月８日から４週間、 真善（チンソン）女子高等学校で教育実習を始める」と明かした。 ソウル江南区駅三洞（カンナムグ・ヨクサムドン）に位置している真善女子高等学校は、女優のチョン・ジヒョンの母校でもある。

キム・ヨナは今年、高麗大学校体育教育学の４年生で、４週間程度の教育実習を履修することになった。

これに関連して８日午前、キム・ヨナは同校ファダン記念館で公開教育実習を行う予定だ。

・・・（失笑）。

何がどうしてこういうことになったのかさっぱりわからないですけど、できたら関係者が最悪の事態にならないよう収束してくれればと思います。









写真は、教育実習中のヨナさんです。いやー、やっぱりいいですねー、彼女は。彼女の写真を見ているとほんと幸せな気分になってしまう私。浅田真央についてはすっ転んでいる写真をみつけてくるという私の性格の悪さですが、ヨナさんはいついかなる時でもさっそうとしているというか、すてきな女性です。やはり世の中、キム・ヨナに勝るものなし。浅田真央とキム・ヨナとでは、ヨナさんのほうが運のいい星に生まれてきているのかもね。

しかし日本て、ヨナさん大嫌いな人が多いんだよね。浅田真央をオリンピックで破ったのが韓国人というのも許せないというひともいるんでしょうね。おかげで私も大いに肩身の狭い思いをしています。でもそれだからますます彼女のことを応援しちゃう私。バンクーバーでは彼女が金メダルをとってほんとよかったと思います。彼女を応援していた甲斐があったというものです。

そのあたりはともかく、このブログでは（浅田真央はともかく）キム・ヨナについては今後も注目していきたいと思います。

6月9日追記：コメント欄でRawanさんからご教示いただいた記事を引用します。Rawanさんありがとうございます。

キム・ヨナ、南スーダンに「キム・ヨナ学校」設立へ
中央日報日本語版 6月4日(月)11時45分配信

フィギュアスケート選手のキム・ヨナ（２２、高麗大）がアフリカの南スーダンに「キム・ヨナ学校」を設立する。

キム・ヨナは２日、ソウル新吉洞（シンギルトン）天主教サレジオ会管区館を訪問し、「南スーダン学校１００校設立」募金活動を行い、７０００万ウォン（約４６０万円）を寄付した。７０００万ウォンは学校１校を設立できる金額。

南スーダンは故イ・テソク神父の一代記を扱った映画「泣くな。トンズ」（Ｄｏｎ’ｔ　Ｃｒｙ　Ｆｏｒ　Ｍｅ，　Ｓｕｄａｎ）で、国内でも知られた新生独立国。建物１棟なく地面の上で子どもが勉強している南スーダンの劣悪な環境を改善するため、「学校１００校設立」プログラムが進められている。

天主教サレジオ会のウォン・ソンオ神父は５月に募金活動を知らせ、寄付を呼びかけるために数人に手紙を送ったが、キム・ヨナもその中の一人だった。

キム・ヨナは「１年前に平昌（ピョンチャン）冬季オリンピック（五輪）誘致のためアフリカのトーゴへ行った。当時、アフリカで深い印象を受けた」とし「わずかな力ではあるが、南スーダンの児童に役立てればいい」と伝えた。

ウォン神父は「南スーダンに設立する学校の一つを‘キム・ヨナ’学校と名付け、完工した後にはキム・ヨナさんを招待する」と感謝の意を表した。