練習後に闘莉王(左)からアドバイスを受ける牟田(中)。右は永井=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスに入団が内定している福岡大4年のDF牟田雄祐(22)が24日、先輩DF闘莉王に“弟子入り”した。23日に引き続いて練習に臨時参加すると、早速闘莉王から直々にアドバイスを受けた。牟田は「(闘莉王は)すべてがトップレベルの選手。一日一日勉強です」と一流エキスを貪欲に吸収する。
グランパスの中心になるであろう、新たな“師弟コンビ”の誕生だ。練習の冒頭から牟田は闘莉王と組んでウオーミングアップを行い、ミニゲームでは闘莉王、増川の両ベテランとDFラインを形成。闘莉王からは「ボールを運べ」「パスを出して走れ」と状況に応じて細かな指示を送られた。
「普段は優しいですが、プレーには厳しい。すべてがトップレベルの選手ですし、一日一日が勉強です」と牟田は充実の表情。練習後にはヘディングについてアドバイスを受ける場面もあった。
先生役の闘莉王は「試合をしてみないとわからないけど、いいものは持ってるんじゃないの」と素質を認める。今回は2日間限定で福岡から練習にやって来た牟田にとっては、濃厚な“授業”になった。
技術のみならず、闘莉王の先頭に立ってチームを引っ張る姿勢は、牟田に早くもプラスの作用を与えている。福岡大の乾真寛監督は「最近のウチの練習では牟田が闘莉王のようになっていますよ」と笑う。チームメートを激しく叱咤(しった)する姿が目立つという。
牟田は「大学では主将でもあるし、もっと自分がやらないと」とリーダーとして自覚を語る。「グランパスでも自分の色を出していきたい。ハイハイと言うことを聞くだけじゃなく、主張していきたい」
闘莉王イズムを継承しうる、頼もしいルーキーがチームに加わる。 (木村尚公)
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