巨人・原監督　栗山案の全戦ＤＨ拒否

　巨人の原辰徳監督（５４）が２４日、日本ハムの栗山監督からメディアを通じて要求された「全戦指名打者（ＤＨ）制」をあっさりと拒否した。全体練習が行われた東京ドームで、「ジャイアンツはセの代表。本拠地ではセの野球を前面に出して戦う」と話した。

　心理戦には乗らない。指揮官は「監督会議が金曜日にある。新聞を通じての発言は慎重に考える必要がある。野球界の最後の戦いであるわけだからね」と話した上で、セの本拠地ではＤＨ制のないセのルールを運用する考えを明かした。

　日本シリーズは特別な舞台だ。「１２球団のうち２球団だけしか暴れることができない。それを誇りに、楽しみに戦えるということが、異次元的な部分だと思う」。クライマックスシリーズを乗り越え、重圧から解放された両軍が、真正面から激突することを楽しみにしている。　（井上学）