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夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)日記 > 今、事務所に戻りました。

今、事務所に戻りました。

2012年10月21日

私のホームページにたくさんの人が訪れているようです。その理由は、私が先日書いた、松波議員や維新の会、橋下市長に対するブログが原因のようです。苦笑いしています。
私の教育に対する想いを少し書いておきます。
教育は、人と人とが直接ふれあう中で行われる営みです。そこには、信頼関係がなければなりません。文科省が各教育委員会を信じ、教育委員会が各校長を信じ、校長が教員を信じ、親や子どもたちが、教員を信じる。これを原点として、教育は始まります。しかし、今、教育の世界には、この信頼関係が損なわれています。私は、それを憂います。教員がしっかりしていないから、いい加減だから、信じない。そう言う人もたくさんいます。でも、そんな人たちには、近くの学校を見てほしい。昼多くの子どもたちと、きちんと触れあっている多くの教員を・・・。夜八時、九時まで、明かりの消えることのない職員室を。
世の中には、性善説と性悪説があります。人は、本来よい存在だから、間違えたことをするのは、その人がきちんと育てられていないから。教育されていないからと考える説と、人は、本来悪い存在だから、きちんと法によって規制し、罰を与え、指導をしないと、大変なことになる。ここには、たくさんの子どもたちが来ますから、簡単に説明すれば、こうなるでしょう。
私は、今まで、そしてこれからも、性善説の立場で生きていきます。人を疑って、人との出会いをなくしたり、人を傷つけるより、信じてだまされるほうが、私にとってはましです。これは、私だけでなく、教育に関わる多くの人が、子どもたちに対して抱いている気持ちです。子どもや、教育の体制を変えて行くには、時間がかかりますが、でも、私は、そうして子どもたちと生き合ってきました。もし、私が、性悪説の立場に立って、子どもたちを厳しく管理し、そして処分していたら・・・。そう考えるだけで、寒気がします。
多分多くの人は、信じてだまされるより、信じることを止めて、厳しく管理する、その方法を支持すると思います。でも、私には、それはできません。子どもだけではない、様々な問題を起こした大人の中にも、つらい環境や過去が見えます。私は、その人たちを攻撃することはできません。ただ、側にいて、哀しい顔をすることしかできません。
でも、ことばはむなしいものです。昨夜は、名古屋で夜回りをしていました。多くの夜の世界の子どもたちとの出会いがありました。私は、子どもたちにかけることばを持っていませんでした。子どもたちのつらさが見えたから。ただ、側にいることしかできませんでした。
少しだけ、今の私の想いを書きました。今日は、ただあきれている水谷でした。
そういえば、今日の午後から、ただひたすらあきれている中で、腰痛のことを忘れていました。何か、動きます。痛みがないです。心配してくれた方々、ありがとうございます。もう大丈夫そうです。
さて、本業に戻ります。今夜もたくさんの相談が来ています。すでに、相談件数は、メールだけで75万件になろうとしています。関わった子どもの数は、24万人をはるかに超えています。子どもたちの側に戻ります。

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