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石巻 仮設焼却炉がフル稼働10月23日 17時9分
震災で出たがれきが自治体の中で最も多い宮城県石巻市で、仮設の焼却炉5基が、23日からフル稼働し、地元でのがれきの処理が本格化しました。
石巻市では、がれきの処理を東京都や仙台市などほかの自治体に依頼する一方、地元でも可燃物のがれきを処理するため、県が200億円をかけて仮設の焼却炉を5基建設し、順次、稼働させています。
23日、最後の1基が試験運転などを経て本格処理を始め、これで5基の焼却炉すべてがフル稼働できるようになりました。
いずれの炉も24時間で可燃物のがれきをおよそ1600トン処理する能力があり、燃やしたあとに出る灰は、同じ敷地内にある専用の機械でセメントなどと混ぜて、埋め立て用の土砂に再利用されます。
石巻市では、震災で出たがれきがおよそ400万トンと被災した自治体の中で最も多く、先月末現在、処理が終わったのはこのうち31%余りにとどまっています。
今後は、フル稼働を始めた市内の焼却炉も使って処理が進められ、宮城県は再来年3月までにすべてのがれきの処理を終える計画です。
宮城県震災廃棄物対策課石巻事務所の阿部勝彦所長は「運転の安全性に配慮しながら一刻も早く処理を進めたい」と話しています。
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