■スマホが無線LANの拠点に
テザリングとはスマホ経由で、パソコンなどのインターネット装置を通信できるようにすることだ。
従来でも無線LANアダプター付きのノートパソコンなら、無線LANが利用可能なカフェなどでインターネットが利用できた。逆に無線LANが利用できない場所だと使えない。テザリング機能を使うと、スマホが身近な無線LANの拠点に変わり、ノートパソコンやゲーム機、電子書籍リーダーなどもインターネットに接続できる。
テザリングではノートパソコンはスマホと接続し、スマホを経由してインターネットが利用できる。スマホとノートパソコン間の接続や通信の方法は機種によって異なる。ケーブルを使うこともある。テザリングという言葉の元の意味は「家畜をひもでつなぐ」ということだ。
割り切った言い方をすると、LTEはテザリングを意識したサービスだ。だからテザリングをしないのであれば、それほどLTEが重要だとはいえない。「メールを中心に使っている人なら、不要」と指摘する専門家も多い。
現状ではテザリングのデメリットもある。スマホの電池を大量に消費することだ。数時間テザリングをする人は、予備の電池を用意しておかないといけない。
最新の通信技術は魅力的だが、それを生かす使い方をしないのであれば、あわてて飛びつかなくても問題はない。自分の使用状況を考えて、賢くデジタル機器を使いたい。
(テクニカルライター 佐藤 信正)
[日経プラスワン2012年10月20日付]
アイフォーン、クロッシィ、スマホ、エルティーイー、LTE、ソフトバンクモバイル、アップル、NTTドコモ、KDDI
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