次は別の都内の大手総合スーパーB店を調べた。営業時間が午前7時から午後11時と長いのが特徴だ。
調べ始めてすぐアクシデントが発生。価格をメモしていると店員にみつかり、やめるよう言われる。仕方なく価格を記憶し、外に出てメモをとるようにする。
開店直後はなかった揚げ物や刺し身も午前9時過ぎには並んだ。野菜や果物はほぼ割引きはない。午後0時にはハンバーグ弁当(398円)など消費期限が当日の品の一部が20%引き。
A店と同じく昼を過ぎると魚の割引きが増え、3時頃には午前加工の刺し身の多くが20%引きだった。
7時には天ぷらの一部が半額。割引き前の品をかごに入れた女性に、年配の女性店員が「もう少しで安くなるから待つといいよ」と声をかけていた。
半額引きのピークは、こちらも閉店の1時間半から1時間前だ。9時半には刺し身が全て半額。揚げ物も次々にシールが貼られ、店員の「全品半額」という掛け声がかかる。閉店を見届け、この日の調査は終了。
これまでは一般的なスーパーを調べたが、高級店の割引きも気になる。もとの価格が高めな分、割引き時のお得感も強いはずだ。首都圏を中心に展開している都内のC店を訪ねた。
24時間スーパー、深夜にも割引き
午前10時に行くと、コーヒーゼリー(280円)などスイーツがずらり並んでおり、消費期限が当日の品は早くも10%引きだ。一部のパンや肉類も割引きがあり、先の2店より開店直後の割引きは多いようだ。
こちらも昼過ぎから弁当や総菜の割引きが増え、閉店の1時間半前から1時間前にかけて半額になった。この日の弁当は3割引きの時点でほぼ売り切れたが、別の日の同じ時間に行くと和牛のすき焼き重(990円)などが半額。トラフグの切り身(1パック3490円)も30%引きだった。
半額引きは閉店時間と関係があるようだ。では、閉店がない24時間スーパーはどうだろうか。大手D店の1日の流れを追った。
午前9時に店に行くと、いきなり半額割引きを見つけビックリ。消費期限が当日午後1時のうどんやそばのほか、サバ切り身(196円)など当日が消費期限の魚も一部が半額だった。
その後の割引きの流れは普通のスーパーとさほど変わらず、弁当や総菜類の半額引きのピークは午後9時から10時だ。午前0時過ぎには消費期限が翌日になった肉類が20%引き。刺し身や揚げ物は棚から消えた。
眠い目をこすりながら調査を続けたが、以降は大きな動きがない。朝8時に店員が新しい野菜や刺し身などを並べ始めた。
4店を調査して意外だったのは、午前中でも割引き商品があったことだ。消費期限が翌日の肉類が半額になることも、発見だった。
記者のつぶやき
スーパーの割引き品は確かに魅力的だが、つい余計な物まで買ってしまい、当初の予算より高くつくこともある。記者も今回、松阪牛や本マグロなど高級品が半額になっているのを見て興奮し、買い込んだら妻に怒られてしまった。割引き品を買いすぎて、逆に家計を圧迫しないよう注意する必要もありそうだ。
(田中裕介)
[日経プラスワン2012年10月20日付]
スーパー、弁当
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