iTunes Connectでアプリを登録する際に気をつけたいこと
2012/05/27 9件のコメント
ふたたび…リジェクト経験だけは豊富な @rikanakayama です。
突然ですが、iTunes Connectでアプリを新規登録する際に、アプリ名とかキーワードとか説明文とか『これって後から変更できるんだっけ?』っと迷うことってないですか?えっと、わたしはいつも…。
ということで(困っているのは自分だけかもしれませんが)iTunesの登録項目を更新可否のレベルで一覧にしたのでシェアさせていただきます(ただの箇条書きだけど)。ついでに各項目を登録する際の注意事項や、わかりにくい項目についての解説も個人的観点で選別してまとめてみました。
いい加減なことを書かないよう、参照には信頼と実績の iOS Developer CenterのiTunes Connect 公式ガイドライン(バージョン 7.3, January16, 2012)を使いました。とはいえ、よく仕様変更がある分野なので、この記事はご自身の責任において活用してください 。
【各項目の編集レベル】
(1)一度設定したら変更できない項目
・SKU
・Bundle ID(2)バージョン単位で更新可能で、In Review以後は更新NG
Rejectされると(Developer Rejectなど含む)は更新OKとなる。
・Version Number
・Category
・Rating
・App Name
・Keywords
・Large Icon
・Review Notes
・Localization(追加) ※削除はいつでもOK(3)いつでも更新OK
・Copyright
・Description
・Support Email Address
・Support URL
・Marketing URL
・Privacy Policy URL
・Screenshots
・EULA
・What’s New in This Version? ※初回登録時は不要
・Rights & Pricing ※バージョン単位でなくアプリ単位
ついでに、更新の可否とあわせて気をつけておきたい注意点を以下にまとめてみました。
例えばキーワードの項目には、競合アプリ名を入れた方がいいと思っている開発者さんもいらっしゃるようですが、実はリスク行為…とかね。
ここからは、個人的視点でセレクトした注意点および解説メモですが、アプリの開発に関わる方は、一度ガイドラインを読み込んだ方がいいと思います。仮に意図的に裏ワザを使うにしても、基本原則を知っててやるのと知らないのとではリスクに対する構えがぜんぜん違うことですし。
【Default language】
AppStoreで表示するメタデータを入力するための主言語。Default を日本語にした場合は、個別の言語設定をしない限り、日本語で入力されたメタデータが世界中のすべてのApp Store で表示される。
例えば日本語と英語でメタデータを作成した場合、どちらをDefaultに設定するかによって、表示が全く別ものになるのでご注意!
・Defaultが日本語⇒日本語&英語以外の世界中のAppStoreで日本語のメタデータが優先表示。
・Defalutが英語⇒日本語&英語意外の世界中のAppStoreで英語のメタデータが優先表示。
よってグローバル展開するなら、英語がDefault &日本語がサブ言語が無難。
【App Name】
iPhoneやパソコンのAppStoreで表示されるアプリ名。文字数は225バイトまで入力可能だけど、iPhoneのappstore上のアプリ名表示は全角8−9文字までで、それ以降は省略されるので8-9文字に伝えたいキーワードを盛り込みたい。
・一旦iTunes Connectで設定したApp Name は他デベロッパーが使えない=占有状態になるけれど、不当なApp Name の占有行為を防ぐために、設定済みのアプリをバイナリファイルをアップロードせずに120日を超えるとApp登録情報 はiTunes Connectから削除されるようになっているらしい(90日を超えると事前にアラートが届く)。
・既存アプリと似た名前(ハイフンやスペース、!や「」などを挿入しただけ等)はrejectされる。
・アプリ名にキャッチを仕込む見せ方はプロモーション上有効だが、公式ガイドライン上は「アプリケーション名にはアプリケーションの説明を含めてはいけ ません。」と明記されているので、過剰にプロモーションを意識したネーミングは避けたほうが無難。(まあ、私もサブタイトルとかつけ足すけどね…程度の問題。)
・ちなみにiPhoneのホーム画面のアイコン下に表示されるアプリ名(=Display Name/Xcodeで指定)の表示は全角6文字まで。iTunes Connectで設定する App Name とXcodeで設定する Display Name は戦略的に変えることが可能なので双方の特性を理解して使い分たい。ただし両者が同一アプリであると認識できないほど別モノすぎるとrejectされる。
【SKU Number】
アプリの型番。売上などの内部管理用に使われるものでユーザーには一切表示されない。Numberと言っても数字である必要はなく、UTF-8の英数字でアプリを区別できるようなIDを設定すればよい。デベロッパーのアカウント上でユニークであればよい。
【Bundle ID】
アプリの更新を認識するためiOSに登録されるIDなので、アプリ単位でユニークなものである必要がある。
一般的にはドメイン名を逆ヨミしてアルファベットで設定する。
【Primary category/ Secondary category】
カテゴリの第一希望、第二希望という解釈をされがちですが、実はちょっと違います。
Primary categoryとはアプリケーションが属するカテゴリ。appleが不適切だと判断した場合は変更されることもある。
Secondary categoryはAppStoreで表示されない。かつ選択必須でもない。ただしユーザーがSecondary categoryでアプリを検索した場合にも検索結果が表示されるという風にappstore内の検索時に有益なのでできれば選択したほうがよい。
※ゲームカテゴリを選択した場合は、サブカテゴリも選択する必要がある。
・カテゴリはバージョン単位で更新が可能だけれど、カテゴリを変更するとランキングもゼロからのスタートとなるので変更する場合は慎重に!><
【Copyright】
著作権所有者を記載。(C)マークは自動的に振られるので記載しなくてOK。
【Review Notes】
審査のプロセスに有用なアプリケーションについての一般的な指示や情報を記載するスペース。ここで記載した情報はAppStore上には表示されず、審査員のみが閲覧する。
・アプリの申請にあたり、特定の設定、ユーザ 登録、またはアカウント情報が必要な場合は、その情報(審査用に作成したIDとPWなど)を入力する必要がある。
・意外と活用されていないようだけど、ここは有効活用するべき!
【Rating】
年齢制限が必要なコンテンツかどうかの申請。レーティングが適切でないとapple が判断した場合はrejectされることもある。バージョン単位で変更可能だけど、送信後は変更できないので注意。
ちなみに年齢制限を高めに設定する必要のあるエロコンテンツとか,暴力とか、ギャンブルなどの描写があるアプリは、そもそも企画自体でリジェクトされる可能性もあるのでご注意。
【Description】
アプリケーションの説明を4000バイト(約2000文字)以内で記載可能。改行は有効だが、htmlタグなどは使用できない。App Storeの「…More(…さらに見る)」をタップせずに全文を表示させるためには、580バイト(約290文字)以内に収める必要がある。
・検索キーワードを意識した文章作成が有効だとよく言われ、かつ実際に一定の効果があるが、公式ガイドライン上に「キーワードは含めてはいけません」という一文がいつの間にか明記されたもよう(以前はなかったような…)。過剰に検索を意識したDescriptionを設定した場合は、rejectされる可能性もあるので、節度をもって適度に活用するべし。
【Keywords】
検索キーワードを登録するスペース。複数のキーワードをカンマ(,)で区切って100バイト(約50文字)以内で設定。バージョン単位で編集が可能だが送信後の変更はできないのでご注意。
・アプリ名、会社名の正規表現はキーワードに登録しなくても検索ワードとして自動的に設定される。表記のゆらぎ(漢字カナ違いなど)の登録は有効。
・巷では競合アプリ名などをいれるとよいと言われたりするが、実は危険行為。公式ガイドラインには以下のように明記されている。⇒「重要:商標登録済みであったり、ほかのアプリケーション名や会社名 を参照したりするキーワードを入力した場合、アプリケーションを App Storeから削除させていただくことがあります。」
…ガク((( ;゚Д゚)))ブル
【Support Email Address】
アプリに関して問題が生じた場合に、appleから連絡する場合に使用するメールアドレス。ユーザーに表示されるものではない。
【Support URL】
ユーザーに対してAppStoreで表示されるサポート用ページ。
…以上、全部の項目を網羅できたわけではないですが(アイコンの解説とか足りないですが)、本日はここまで。
そして続きはまた今度。
事実と異なる記述がある場合は、ご指摘いただけると嬉しいです。アプリ開発に関わるもの同士で互助の精神でやっていけたらと…( ^^)人(^^ )
また、「ここ、補足して!」とい要望もあればコメントください。確約はできませんが応えられるよう努力してみます。
それでは、明日からの仕事にそなえて寝ます…おやすみなさい。
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pgmyja でリブログ.
リブログありがとうございます!
とても参考になりました!!というか、とてもわかりやすくまとめられていてこれから参考にしたいとうかw ありがとうございます!
この前試した感じでは、検索キーワードに日本語で入力すると100byte以上入力できて、更にたくさん入れるとエラーになるような感じでした。実際の制限は「区切りのカンマ抜きで100文字」とかが上限かもしれません。
iTunes Connect でiBooks向け電子書籍を登録する際に参考にさせていただきました。
とても参考になりました。
しかしながら(泣)
Application loaderでのファイル転送がうまくいかず、困っています。
Messageは以下です
The application wrapper must end in .app. ファイルのパス is invalid.
BundleIDはよくわからず “abcdef” のようにしました。
作業手順は以下です
・元のepubファイルをzipに圧縮
以下のファイル名に変更してApplication loaderで登録を試行
abcdef.app.zip
abcdef.app.
いずれも上記メッセージ(invalid)
BundleIDそのものの問題かもしれません。
何が問題なのかがわからないので、手詰まりになっています。
どうしたらよいかご教授いただけませんでしょうか?
お手数おかけいたしますがどうぞよろしくお願いします。
うーん、iBook 向けの書籍には知見がないためお役にたてなくてごめんなさい。
ちなみにBundleIDが良くわからず…とはどういうことですか?
それが正しく表記されていなければ、問題があるように思います。
さっそくのお返事感謝です。
BundleIDはよくわからず “abcdef” のようにしました。の意味は
登録するために正しく記述できているのかわからないの意味でした。
※この部分につきましては、iBooks固有の話のようですので、自己解決を目指します(スミマセン)
私自身システムに関して完全素人で登録作業を行っています。
バイナリデータを登録する。ということの基本的なやり方がよくわかっていないのかもしれません。私の理解だと、epubファイルをzipファイルに圧縮すりゃいい。位の感じなのですが、そんなものでしょうか?(もしも何かアドバイスいただけたら嬉しいです)
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